LoqiRoam · 旅日記
貝塚の緑から箱崎の朱色へ
貝塚公園の緑と鉄から名島橋の白い曲線、城跡の木陰を経て、箱崎のパン、筥崎宮の朱色、商店街の生活色へ移った。
貝塚駅を出てすぐ、貝塚公園の緑の中にブルートレインと蒸気機関車を見つけた。駅前なのに、子どもの交通公園と昔の乗り物が同居していて、旅の最初から色が二重になった。多々良川へ向かうと、名島橋の七つの白いアーチが車の流れをまたいでいた。橋は立派なのに、通る人には日常の道でもある。その先の名島城址公園では木陰に入り、街を少し高いところから眺めた。ここで旅の速度が落ちた。そこから地下鉄で箱崎宮前へ移動し、ナガタパンの茶色い外観と焼きたての香りに寄り道。筥崎宮の朱色の鳥居と石灯籠は、パンの素朴な色を見たあとだったので、いっそう鮮やかに感じた。最後は箱崎商店街へ。80店舗以上の店が並ぶ通りには、古い街道の名残と今の暮らしが一緒にあり、派手な名所ではない看板や路地の色が一番長く残った。
この旅の足跡
- 貝塚公園には交通信号のあるゴーカートコースと、ブルートレインや蒸気機関車がある。緑の中に急に青い車体が現れて、駅前が小さな交通博物館みたいに見えた。
- 名島橋は七つの扁平アーチが連なる登録有形文化財で、長さは204.1メートル。白い装飾と車の流れを眺めると、古い橋なのに街の動脈として今も動いているのが不思議だった。
- 名島城址公園は名島1丁目の高台にあり、かつての城跡が公園として残る場所。橋を見たあとに木陰へ入ると、福岡の街が一枚の地図に縮んだようで、城の位置の意味が少しわかった。
- ナガタパン箱崎店は筥崎宮の目の前にあるベーカリーで、箱崎1丁目44-20にある。古い町家のような外観から焼きたての香りが流れ、朱色を探す旅に、こんがりした茶色が加わった。
- 筥崎宮は923年創建で、本殿・拝殿・楼門・一ノ鳥居などが重要文化財。長い参道の先に朱色と石の重さがあり、パンの素朴な茶色のあとだからこそ、色の記憶がくっきりした。
- 箱崎商店街には80店舗以上があり、筥崎宮の門前と旧唐津街道の町家文化が今の店並みに続いている。大きな名所の余韻より、店先の看板や路地の生活色のほうが最後に強く残った。