LoqiRoam · 旅日記

電車の色から、町の暮らしの色へ

北熊本駅の電車から始まり、緑地、湧水、水の文化、城の石垣、上通の商いへと色の見え方を広げた。

北熊本駅で最初に見つけたのは、ホームと車両の青や黄色だった。車両基地のある駅らしく、出発を待つ時間にも仕事の気配があり、駅は町の入口だけではないと感じた。近くの坪井川緑地では、川沿いの緑に大型遊具の鮮やかな色が跳ねていた。そこから八景水谷へ移動すると、湧水と小川の静けさに出会い、水の科学館でその透明な景色が地下水と水道の歴史につながっていることを知った。中心部へ向かい、熊本城公園の石垣を歩くと、灰色の中の白い反射や苔の緑が見えてきた。最後の上通アーケードでは、白い屋根、焦げ茶の床、看板、果物、人の声が重なった。駅前の色を集めるつもりが、町が毎日使っている色まで拾う旅になった。

この旅の足跡

  1. 北熊本駅は熊本電鉄の本拠地で、車両基地もある駅。ホームの青や黄色を眺めていると、駅が町の入口というより、毎日の電車を送り出す作業場にも見えてきた。
  2. 坪井川緑地のひごっこジャングルは無料で、熊本城の石垣を思わせる大型遊具がある。川沿いの緑と遊具の鮮やかさが並び、駅前の色が子どもの遊び場へ変わるのが面白い。
  3. 八景水谷公園には湧水の水源と小川があり、桜の木も約200本ある。水面の暗い色、草の明るさ、橋の白さが重なって、町なかで急に呼吸が深くなった。
  4. 水の科学館は八景水谷公園に隣接し、熊本の地下水や水道を学べる無料施設。9時から17時まで開館しているので、水辺で感じた透明さを展示で確かめられるのがうれしい。
  5. 熊本城公園の石垣は、近くで見ると灰色一色ではない。石の面ごとの白い反射や苔の緑があり、大きな城を見に来たのに、足元の小さな違いへ目が吸い寄せられた。
  6. 上通アーケードは全長600メートル、幅11メートル。白い屋根と焦げ茶色の床を骨格に、店の看板や果物や人の傘が重なる。最後に来ると、集めた色が暮らしの中へ戻ってきた。
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