LoqiRoam · 旅日記

駅前の色は、歩くと増える

新居駅から短い列車で上野市へ移り、文学、建築、忍者文化、寺町、コーヒーをつないで駅前の色の変化を集めた。

新居駅を出た朝は、ホームの静けさと列車の色の差から旅が始まった。上野市駅までは伊賀鉄道でほんの6分。短い移動なのに、緑の気配から城下町の建物へ景色が切り替わり、駅前の色見本が一気に増えた。芭蕉翁記念館では旅の言葉を眺め、外へ出ると俳聖殿の笠と蓑のような姿に驚いた。忍者博物館では仕掛けと道具の色に気持ちが弾み、そのあと寺町通りの白壁と木の門を歩いて、町の速度をゆっくりに戻した。最後は小さなコーヒーカウンターへ寄り、黄色い目印と豆の香りで一日を休ませる。名所を順番に集めたというより、駅前の色が、乗る・見る・歩く・休むたびに別の色へ変わっていった旅だった。

この旅の足跡

  1. 新居駅のホームは大きな駅前広場ではないのに、列車が来ると町の色が一度に動き出す。静けさと鮮やかな車体の差が、朝の最初の収穫だった。
  2. 新居から上野市までは伊賀鉄道で約6分、距離は3.1km。短い乗車なのに、車窓の緑から城下町の建物へ色が切り替わる感じがして面白い。
  3. 芭蕉翁記念館は上野市駅から徒歩5分で、資料を展示し入館料は一般300円。旅の言葉を集める場所なのに、展示室は静かで色の余白が大きい。
  4. 俳聖殿は笠や蓑を思わせる外観で、旅姿を建物にしたような形が印象的。普通の記念館を想像していたので、屋根の重なりに少し驚いた。
  5. 伊賀流忍者博物館では忍者屋敷、資料展示、忍術実演ショー、手裏剣打ち体験が案内されている。暗い仕掛けと赤い道具の対比が、子どもの頃の絵みたいで楽しい。
  6. 寺町通りには7つの寺院が並び、白壁が続く閑静な通りになっている。華やかな観光色ではないのに、土壁の影と門の木色が長く目に残った。
  7. JAM Coffee Counterは服部町の小さな店で、火曜から土曜の10時から18時が案内されている。黄色いサインが目印という情報に惹かれ、最後は豆の香りで色を集めた。
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