LoqiRoam · 旅日記
白壁からりんご色へ
須坂駅から蔵の町、歴史的住宅、りんごのカフェ、豪商の庭園を経て臥竜公園へ。白壁・木・赤・緑を歩いて集めた。
須坂駅を出たときは、案内板や車の流れなど、どこにでもある駅前の色から始まった。けれど、まゆ蔵を活用したくらっとへ近づくにつれて、白壁と木の梁が景色の主役になった。クラシック美術館や旧小田切家住宅では、同じ古い町でも茶色の濃さ、庭の緑、窓辺の光が少しずつ違って見えた。建物を見ているうちに、須坂が製糸業で栄えた時間まで、壁の奥からにじんでくるようだった。途中のKURA CAFEでは、長野のりんごをじっくり煮込んだタルトタタンを味わった。集めてきた赤が、甘い琥珀色に変わる休憩だった。田中本家博物館の土蔵と庭園で町の記憶をさらに深くたどったあとは、臥竜公園へ向かった。池の水と木々の緑を見て、駅前から始めた小さな色集めが、建物だけでなく食べ物と自然までつながったことに気づいた。
この旅の足跡
- 明治期のまゆ蔵を改修した「くらっと」は、白い壁と木の梁が明るい街歩きの入口。案内を見ているだけで、駅前の景色が少し昔へほどけていく。
- 須坂クラシック美術館は東横町の歴史的な町並みにあり、古い家の落ち着いた茶色に小さな展示の色が浮かぶ。外観と中身の差が気になった。
- 旧小田切家住宅は製糸業の繁栄を伝える長野県宝。白壁、濃い木部、庭の松の緑が重なり、静かなのに町の勢いまで想像できた。
- 本上町のKURA CAFEでは、長野のりんごを約7時間煮込むタルトタタンが名物。古いまゆ蔵の中で、町の赤が甘い琥珀色に変わった。
- 田中本家博物館には豪壮な土蔵と240年の日本庭園が残る。器や染織品の色を想像しながら歩くと、須坂の白黒の町並みに深い赤と金が見えてきた。
- 臥竜公園の竜ヶ池は桜の名所で、池の水面に花や空が映る。今日は町家の木と土壁を集めてきたので、最後に緑と水の色が欲しくなった。