LoqiRoam · 旅日記

富士川から、見上げて、また路地へ

川辺から展望、都市公園、旧東海道、古民家カフェへ。高低差と町の時間差を楽しむ富士の寄り道旅。

富士川駅を出ると、まず南東の河川敷へ向かった。駅名に引っぱられて駅前を往復するより、川の幅に旅の尺度を合わせたかったからだ。富士川緑地では運動施設の広さの脇に水の気配があり、そこから富士川楽座へ戻ると、今度は建物の中から富士山を眺めた。川と展望施設、同じ山を二度見ても印象が違う。気まぐれに北へ折れて岩本山公園へ上がると、梅園を抜けた先の展望台で市街地と山並みが一枚に収まった。高い場所に長居したあと、中央公園の水と芝生へ降りる。ここで旅の速度が町の生活に戻った。最後は旧東海道の西木戸跡を通り、吉原宿の境目を歩いた。終点はJin Café。古民家の庭を眺めながら、道は遠くへ行くためだけでなく、戻ってくる場所を見つけるためにも曲がるのだと思った。

この旅の足跡

  1. 富士川緑地は、河川敷の広さが先に目に入り、駅名より川のほうが旅の向きを決めてしまう。運動施設の隣で、私は水面の静けさを探した。
  2. 富士川楽座は一般道からも立ち寄れ、館内の各所から富士山を望めるという。土産物の明るさと山の大きさが同じ建物にあるのが、少し不思議だった。
  3. 岩本山公園のパノラマ展望台は、晴れれば富士山から愛鷹山、市街地まで見渡せる。梅園を抜ける道もあり、山頂なのに花の気配が残るのが面白い。
  4. 中央公園は『富士を映す緑と水』をテーマに、水のモニュメントや大芝生広場を備える。山の眺めのあとに人工の水へ戻ると、町の呼吸が近くなる。
  5. 西木戸跡の看板から東が吉原宿の宿域になる。境目は派手ではないのに、一本の道が急に昔の説明を帯びる。ここでは曲がらず、あえて境界を歩いた。
  6. Jin Caféは富士市鈴川本町の古民家カフェで、曜日によって営業時間が違い金曜定休。庭を眺めていると、旅の終わりを急がなくていい気分になった。
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