LoqiRoam · 旅日記
海風から四千年前、そして木陰へ
社と駅の記憶、町の味、縄文の時間、木陰の眺望をつないだ。
東森から歩き始めると、最初に見つかったのは大きな名所ではなく、駅から少し離れた神社の静けさだった。森駅では、列車の駅と海へ向かう古い記憶が近くに重なっていることに気づく。そこからカフェで珈琲と手造りの味に寄り道し、町の現在へいったん戻った。公園では桜の季節を想像しながら、グラウンドと木立の境目を歩いた。転換点は遺跡発掘調査事務所。環状列石の資料を見ていると、さっきまで歩いていた道が四千年前から続く地面に思えてくる。最後はオニウシ公園へ戻り、木々の間から湾と駒ヶ岳の方向を眺めた。社、駅、珈琲、花、石、遠景。三つの発見を集めるつもりが、町の時間そのものを拾った旅になった。
この旅の足跡
- 森町稲荷神社は拝殿の隣に社務所があり、駅から歩ける小さな社。静かな境内なのに、町の中心へ続く道がすぐ近くにあるのが意外だった。
- 森駅は函館本線の駅で、旧森桟橋跡の浅瀬も近い。列車の駅なのに、海へ向かう記憶がすぐ隣に残っているようで少し不思議だ。
- 森のcafeは自家焙煎珈琲と手造りピザ、パスタを出し、11時から21時まで営業する。古い町の散歩に、香ばしい休憩が一枚加わった。
- 青葉ヶ丘公園の野球場付近からは、桜の名所らしい広がりが感じられる。花の季節でなくても、グラウンドと木立の境目に町の余白が見えた。
- 森町遺跡発掘調査事務所では、鷲ノ木遺跡の環状列石など町内の出土資料を展示している。無料の展示室で、足元の町が急に四千年前へ深くなる。
- オニウシ公園は約500本の桜と舗装されたウォーキングロードがあり、隣の道の駅から駒ヶ岳や噴火湾を望める。木陰と遠景の落差が楽しい終着だった。