LoqiRoam · 旅日記
山の道、水の味、ひらく景色
道の駅、寺カフェ、育てられた森、ダムと湧水をつなぎ、厳木の暮らし・自然・水を味わった。
厳木を出て最初に向かったのは、国道沿いの道の駅だった。野菜や山の幸が並ぶ棚を見ていると、ここは観光地というより、町の暮らしが外へ開く入口なのだと分かる。そこから寺カフェへ移ると、窓越しの山、季節の花、小鳥の声が休憩の中に入り込んできた。次に訪れた環境芸術の森では、長い年月をかけて育てられた木々の濃さに驚く。人の手が入った森なのに、時間だけは野生のままだった。最後は厳木ダムへ。湖の広がりで視界をひらき、スポーツ公園の佐用の湧水で旅を小さく閉じる。野菜、森、水。派手ではない三つの発見が、山里の一日を思った以上に豊かにしてくれた。
この旅の足跡
- 国道203号沿いの道の駅には、地元の野菜や山の幸が並び、軽食も楽しめる。駅前とは違う「町の入口」らしさがあり、最初から土地の台所を覗けた。
- 窓の外に山と季節の花、小鳥の声まで届く寺カフェ。料理を食べるだけなのに、ここでは景色がもう一品になっている。静けさは味に影響するのだろうか。
- 厳木町の山中で、40年以上かけて一人の人が育てた森が公開されている。人工の庭なのに野生の気配が濃く、森は「見るもの」より「時間」なのかもしれない。
- 厳木ダムの周辺には公園やグラウンドがあり、湖を眺めながら散歩できる。森の細部を見たあとに水面が広がると、同じ山里なのに視界の呼吸が変わった。
- スポーツ公園の一角で、佐用の湧水を無料で汲める。ダムの大きな構造物を見たあと、最後に手のひらサイズの水へ戻る流れが、今日の旅にはぴったりだった。