LoqiRoam · 旅日記

角を曲がるたび、海が近くなった

三津浜の町並み、渡し、商店街、古民家カフェをつなぎ、最後は港と梅津寺公園へ抜ける寄り道の旅。

三津浜では、最初から目的地を決めすぎないことにした。古い商家の軒を眺め、石畳の商店街で気になる曲がり角を選び、三津の渡しでほんの短い船旅を挟む。戻ってからは、使われ続ける町家の間口を拾い、旧鈴木邸CHAYAのおはぎとほうじ茶で歩く速度を落とした。そこから三津浜港へ出ると、路地で集めた小さな情報が、伊予の小富士と海の大きさに一度ほどける。最後は梅津寺公園の緑と古い機関車の前で、今日選ばなかった曲がり角の数を少しだけ想像した。知らない町は、名所を順番に消化するより、道の表情が変わる瞬間にいちばんよく旅になる。

この旅の足跡

  1. 古い商家の軒が連なる三津浜の通り。港町の気配は濃いのに、角を曲がると急に生活の音だけになる。その落差が面白い。
  2. 三津の渡しは約80メートルを結ぶ無料の渡船。船を待つ数分で、道が地図ではなく水面になるのが不思議だ。
  3. 三津浜の商店街は石畳が特徴で、古い店と新しい店が同じ細長い通りに混ざる。まっすぐ歩くほど、曲がりたくなる。
  4. 旧鈴木邸CHAYAは築約110年の登録有形文化財。縁側でおはぎとほうじ茶を味わえると知り、路地の時間が急にゆっくりになった。
  5. 三津浜港の埠頭からは瀬戸内海と伊予の小富士が見える。細い道を追ってきた目には、海の広さが少し大げさに感じられた。
  6. 梅津寺公園には季節の花々と、明治期の1号機関車が残る。海を見たあとに古い鉄の姿を置くと、旅の終わりが少し映画めく。
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