LoqiRoam · 旅日記
曲がり角が教えてくれた桃生の町
町の看板、食、郷土芸能、松林、古代城柵、水利施設をつないだ桃生の散歩。
のの岳の近くから歩き始めたときは、山の気配と少ない案内だけが目に入った。県道へ出ると桃生豊里インター近くの看板が増え、車のための大きな道の脇に、店や集落へ入る細い道が見えてきた。OASIS B&Bでは、定食を出す食事処と野菜や土産物を扱う店が一つになっていて、土地の名前がそのまま昼食の手触りになる。寺崎では、はねこ踊りが囃子とともに道を進む芸能だと知り、祭りのない道にも人の動きが残っているように感じた。植立山公園へ向かうと、旧北上川と約1000本の赤松が現れ、松林が防風や砂防のために植えられたという時間が景色に重なる。そこから桃生城跡へ移り、古代の城柵が丘陵と旧河道を利用していたことを思う。最後は脇谷洗堰と閘門へ。看板を追って始めた散歩が、いつの間にか人と水と地形をつなぐ旅になっていた。
この旅の足跡
- 山あいから県道へ出ると、桃生豊里インター近くの案内が目に入る。曲がり角ごとに町の距離感が変わり、歩ける道と車の道の違いが気になった。
- OASIS B&Bは10時から19時まで営業し、定食やそば・うどん、野菜や土産物を扱う。食事処と直売所が同じ建物にあるのが、旅人にはうれしい発見だった。
- 寺崎のはねこ踊は、囃子に合わせて100人以上が三列で踊りながら進む郷土芸能。祭りのない日にも、道そのものが踊りの舞台に見えてきた。
- 植立山公園は旧北上川沿いにあり、約1000本の赤松が砂防と防風の役割を担ってきた。公園なのに、松林が土地の履歴を語っている。
- 桃生城跡は758年ごろ造営が始まり、774年に攻撃を受けた古代の城柵跡。丘陵と旧河道を見比べると、昔の防衛線が地形の中に隠れている。
- 脇谷洗堰と脇谷閘門は、旧北上川と北上川水系をつなぐ水利施設として紹介されている。水の高さを調整する仕組みが、静かな景色の中で意外に力強い。