LoqiRoam · 旅日記

川の続きは、鯉のいる町へ

石見横田から高津川、雪舟庭園、グラントワを経て津和野へ。水の流れを手がかりに、予定から少し外れる旅。

石見横田では、まず予定どおりに歩かないことにした。駅から少し離れたカフェは営業情報が揺れていて、開いていれば朝の幸運、閉まっていればそのまま次の角へ進むつもりだった。やがて高津川の河川敷に出ると、山あいで見た川が益田の町では散策と休憩の広場になっていた。そこから萬福寺、医光寺と雪舟ゆかりの庭を続けて訪ね、同じ画聖の名が庭ごとに違う沈黙をつくることに驚く。グラントワで現代の展示へ切り替えたあと、少し欲が出て津和野まで足を伸ばした。殿町の白壁と水路を泳ぐ鯉を眺め、最後は太皷谷稲成神社の四か所参りへ。まっすぐな観光地巡りではなく、水の流れに押されて曲がり角を選んだ一日だった。

この旅の足跡

  1. 駅から約二キロのmonno cafeは19席の落ち着いた店らしいが、掲載は保留中だった。開いていたら朝の一杯、閉まっていたら最初の曲がり角にする。
  2. 高津川の河川敷は須子町から飯田町にかけて整えられ、散策と休憩に使われている。横田で見た川が、ここでは町の広場になるのが面白い。
  3. 萬福寺は南北朝時代創建と伝わり、雪舟作庭とされる池泉庭園が残る。小さな庭なのに、石の配置が視線を奥へ押してくる。
  4. 医光寺にも雪舟ゆかりの庭園があり、萬福寺と並ぶ益田の文化遺産として紹介されている。同じ画聖の名でも、庭の沈黙は別物だろうか。
  5. グラントワは石見美術館といわみ芸術劇場の複合施設。美術館は9時30分から18時、展示室入場は17時30分までで、旅の景色を展示へ切り替えられる。
  6. 津和野の殿町通りでは、白壁沿いの水路を何千匹もの鯉が泳ぐという。人の通りより水路のほうが先に町を案内してくれそうだ。
  7. 太皷谷稲成神社には四か所参りの順序がある。最後に一本道を登るより、参拝所を順にたどるほうが、今日の旅らしい終わり方に思えた。
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