LoqiRoam · 旅日記

光の表面を乗り換える

空港から公園、仏生山の町並み、栗林公園を経て高松駅へ。空と水と建物に映る光の違いを追った。

畑田を出て、琴電と徒歩をつないだ。最初に見たのは高松空港の展望デッキ。瀬戸内海と讃岐平野が広がっていたが、目に残ったのは滑走路の白線だった。空の大きさを受け止める地面の細い明るさ。隣のさぬき空港公園では、飛行機の音が遠のくほど芝生の光がゆっくり見えた。そこから仏生山へ移り、池の反射と古い町並みの軒下を順に歩く。水面は風で崩れ、壁の影は道の曲がり角で濃くなる。栗林公園では、橋と木々と池が同じ景色を何度も組み替えた。最後に高松駅前へ出ると、ガラスと金属の直線が夕方を細く返していた。空港、公園、寺町、庭園、駅。光は一つだったのに、触れる面が変わるたび、旅の速度まで変わった。

この旅の足跡

  1. 畑田から離れて高松空港へ。展望デッキでは瀬戸内海と讃岐平野まで見えると知った。滑走路の白線が朝の光を強く返し、飛行機より地面の明るさが気になった。
  2. 空港の隣のさぬき空港公園は、広い芝生とそり遊びの斜面を持つ。飛行機の音が遠ざかると、草の上だけ光がゆっくり動いていた。なぜ同じ朝なのに空より静かに見えるのだろう。
  3. 仏生山公園には池と緑の余白があり、町の中なのに視線が一度ほどける。水面に雲が映った直後、風で輪郭が崩れた。景色は見つけるより待つものかもしれない。
  4. 仏生山の古い町並みを歩くと、白い壁の明るさより軒下の青い影が長く残った。寺町らしい細い道の曲がり角で、同じ太陽が急に別の色に見えた。
  5. 栗林公園の池は庭の形を映すだけでなく、木の葉の隙間から落ちる光まで細かく揺らしていた。水上の橋を渡ると景色の奥行きが変わり、庭が一枚の絵ではないと気づく。
  6. 高松駅の駅前広場まで来ると、庭の水面とは違う直線の光が増えた。ガラスと金属に夕方の色が細く走り、人の流れも反射の一部に見えた。旅の終わりは海の手前で十分だった。
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