LoqiRoam · 旅日記

音の余白を拾う、菰野から湯の町へ

中菰野から図書館、古民家カフェ、湯の山温泉、三滝川を経て御在所ロープウエイへ向かい、町の記憶から山の風まで音の距離をたどった。

中菰野を出て、最初に向かったのは本の静けさだった。菰野の古い資料を想像しながらページの間を歩き、次は古民家のカフェで、まこもたけを使った甘い時間に寄り道する。そこから湯の山へ。開湯1300年の話を聞くと、三滝川沿いを歩いた昔の人の足音まで、水音の奥に重なってくる。白い花崗岩と緑の川辺で立ち止まり、最後はロープウエイで山上へ上がる。町の音が風にほどけていく。今日は場所を集めたのではなく、音が遠ざかる順番を旅したのだと思う。

この旅の足跡

  1. 本の背表紙を眺めていると、菰野の古文書や古地図が眠る町の時間に触れた気がした。開館時間を確かめてから来たので、静けさにも予定がある。
  2. 古民家の一角にアンティーク家具と薪ストーブがあり、菰野産まこもたけを使うケーキまである。甘さの奥に土地の手触りが残るのが意外だった。
  3. 湯の山温泉は開湯1300年の歴史を持ち、昔の湯治客が三滝川沿いを歩いたという。いま聞こえる川音にも、浴衣の足音を想像してしまう。
  4. 三滝川は白い花崗岩と緑のコントラストが美しいという。実際に立つと、観光案内より先に水の速度が目に入り、音が景色の輪郭を作っていた。
  5. ロープウエイは季節で営業時間が変わり、夏季は上り9時から17時まで。山上へ上がると、町で拾った音が風に薄まり、最後の余白が生まれそうだ。
地図と足跡で読む