LoqiRoam · 旅日記

水面から炭の森へ

一の鳥居から知明湖、一庫公園、黒川を経て、多田神社へ。水辺・里山・文化の順に光の変化を追った。

一の鳥居で、まず道の入口を見た。妙見宮へ向かう参道の最初の鳥居に由来する名だと知ると、駅前の交差点も単なる通過点ではなくなった。そこから知明湖へ向かい、住宅の明るさが木立の影へほどけていく変化を追った。一庫公園では、湖面の反射と一庫炭を生んだ雑木林が同じ視界に入り、水と森のあいだで光の質が変わった。湖畔では遊びの場所としての水辺に触れ、黒川では菊炭の文化が森の形を支えていることを思った。最後は多田神社へ。古い社殿の輪郭が夕方に沈むころ、歩いた距離より、光が土地の履歴を順に見せてくれたことが残った。

この旅の足跡

  1. 一の鳥居の名は、妙見宮へ向かう参道の最初の鳥居に由来するらしい。交差点の光を見ていると、道が昔の信仰をまだ覚えているのか気になった。
  2. 知明湖へ近づくと、住宅の明るさが木立の薄い影に変わる。湖へ向かう道の途中で、同じ午後の光が別の色になるのが面白い。
  3. 一庫公園は知明湖に突き出す知明山にあり、かつて一庫炭を生んだ雑木林も残る。水面の反射と黒い幹、その対照に足が止まった。
  4. 知明湖キャンプ場は一庫ダム湖畔にあり、川遊びや虫とりもできる場所。静かな湖畔なのに、夏の気配だけが先に残っているように感じた。
  5. 黒川は「日本一の里山」と呼ばれ、菊炭の伝統が続く地区。整った林の隙間から差す光を見て、森は自然だけでなく人の手の記憶でもあると知った。
  6. 多田神社は970年創建で、清和源氏ゆかりの史跡に建つ。夕方の社殿は輪郭だけが先に沈み、長い時間の中へ歩き込むようだった。
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