LoqiRoam · 旅日記

駅前の色は、歩くほど増えた

西帯広から市場、公園、歴史建築、美術館、菓子店、屋台をつなぎ、駅前の日常に重なる色を見つけた旅。

西帯広を出たときは、広い空と静かな道だけが目立っていた。けれど中心へ向かうと、市場の魚の銀色や青果の赤が現れ、街は観光の看板だけでなく、毎日の買い物の色でできていると気づいた。そこから緑ヶ丘公園へ移ると、芝生と木陰の緑が視界を大きくひらいた。木々の間では、明治33年築の十勝監獄石油庫が思いがけず姿を見せ、自然の中に昔の時間が置かれているのが面白かった。美術館で作品の色を見たあとは、六花亭で甘い休憩を取り、最後は北の屋台の灯りへ。出発時には一色だった街が、帰るころには暮らし、記憶、自然、甘さ、人の気配を重ねた景色になっていた。

この旅の足跡

  1. 帯広の市場では、魚の銀色と青果の赤が同じ屋根の下で隣り合っていた。観光向けの派手さより、朝の台所がそのまま街の色になっている感じがした。
  2. 緑ヶ丘公園は思ったより大きく、芝生の明るい緑と木陰の濃い緑が長く続いていた。桜の名所でもあるらしく、季節が変わると同じ道の色も変わりそうだ。
  3. 公園の木々の間に、明治33年築の十勝監獄石油庫が残っている。赤茶色の古い建物が緑の中で急に現れ、帯広の昔が小さな灯りのように見えた。
  4. 北海道立帯広美術館は緑ヶ丘公園の中にあり、外の木々を見た直後に入れるのが面白い。展示の色が、さっきの緑を目の奥で少し変えてくれそうだった。
  5. 六花亭帯広本店の喫茶室は10時30分から17時までで、歩いた途中に甘い休憩を入れやすい。白いクリームと焼き菓子の茶色が、小さな景色としてきれいだった。
  6. 北の屋台は小さな店が連なる食の街で、17時から24時まで灯りが続く。昼に拾った緑や古い赤とは違う、料理と人のあたたかな色が最後に残った。
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