LoqiRoam · 旅日記
駅前の色が路地と緑にほどける日
思い出横丁、花園神社、ゴールデン街、新大久保を巡り、最後は新宿中央公園で街の色を遠景に重ねた。
西武新宿を出たときは、目に入る色が大きな看板と人の波に押されていた。最初に思い出横丁へ入ると、赤い提灯、焼き場の煙、細い通路が駅前のすぐ裏に重なっていた。花園神社では赤い鳥居と木陰に立ち止まり、街の音が一度ふっと遠くなる。そこからゴールデン街へ向かうと、木造の小さな店が路地をぎゅっと囲み、色は明るさより密度になった。北へ進んだ新大久保では、ハングルの看板やコスメの鮮やかさ、食べ歩きの香りが加わり、駅前の色は一つの国のものではないと感じた。新宿御苑は開園条件を確認して今回は門前で見送り、最後は新宿中央公園へ。芝生と木陰の向こうに高層ビルが立つ景色を見て、集めた色が大きな空にほどけていった。
この旅の足跡
- 細い通路に赤い提灯と黄色い店名が連なり、約80店がひしめく思い出横丁。闇市の名残が今も食事の煙に混ざっていて、駅前なのに時間が少し巻き戻る。
- ビルの谷間に大きな赤い鳥居と木々が現れ、境内には芸能浅間神社もある。さっきまでの食の色が急に静かになったけれど、この赤は街の中で何を守っているのだろう。
- 約6600平方メートルに小さな店が密集するゴールデン街は、路地そのものが主役だった。木造の壁と色違いの看板を見ていると、ここで撮影するときの距離感まで考えたくなる。
- 大久保通り、職安通り、イケメン通りがつながる新大久保は、ハングルやコスメの色が食べ歩きの香りと一緒に流れてくる。看板の多さに、駅前の境目はどこなのか迷った。
- 新宿御苑は季節と時間で入園条件が変わり、今日は予定に組み込みにくいと分かった。だから門前まで歩いて、閉じた緑も旅の判断材料にする。次は開園日に入りたい。
- 新宿中央公園は浄水場跡に整備され、芝生や木陰の向こうに高層ビルが立つ。西新宿の青いガラスと緑が同じ視界に入り、集めた駅前の色が最後に大きくほどけた。