LoqiRoam · 旅日記

水の始まりから、水平線まで

泉谷公園の湧水からおゆみの道をたどり、大百池、ホキ美術館を経て昭和の森の展望へ向かった。

鎌取を出ると、まず泉谷公園の湧水へ向かった。駅の近さを忘れるほどではないが、池の縁では水の音が街の輪郭を少しだけぼかしていた。そこからおゆみの道を歩く。泉谷から大百池へ約2km続く水路は、目的地へ急ぐ道というより、同じ気配を少しずつ変えながら受け渡す道だった。有吉公園では運動施設の音が混ざり、静けさは無音ではなく、暮らしの中で選び取るものだと感じた。大百池の広い水面で一度歩みを止め、午後は土気方面へ移った。ホキ美術館では回廊を進むうち、外のせせらぎとは反対に、視線そのものが静かになった。最後に昭和の森の高台へ上がると、森の隙間から九十九里平野と太平洋が見えた。近くの水音から遠い水平線まで、静かな気配は場所を変えながら確かに続いていた。

この旅の足跡

  1. 泉谷公園では湧水が池とせせらぎをつくり、おゆみの道の起点になっている。水音は想像より控えめで、住宅地の静けさに溶けていた。
  2. 泉谷から続くおゆみの道は、約2kmの水路を伴う歩行者道だという。車道の脇なのに、水の反復音だけを拾える区間があった。
  3. 有吉公園では水路沿いの緑と、運動施設の気配が隣り合う。静寂だけを探していたのに、遠くのボール音が街の呼吸のように聞こえた。
  4. 大百池公園は、泉谷公園から流れてきた水がたどり着く大きな池を抱える。水面は開けているのに、岸辺の草むらには小さな隠れ場所が残っていた。
  5. ホキ美術館はあすみが丘東にあり、回廊を進みながら写実絵画を見る構成になっている。外の水辺とは違う静けさが、視線の速度を落とした。
  6. 昭和の森は105.8haの広さを持ち、展望台から九十九里平野と太平洋を望める。森を抜けた先で、静けさが水平線まで伸びていた。
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