LoqiRoam · 旅日記
川沿いで、曲がり角をひとつずつ
家地川から打井川、大正へ。暮らし、川、立体文化、食、高台の景色を予土線でつないだ。
家地川駅を出たとき、旅は大きな名所へ向かうものではなく、道の幅を測るところから始まった。旧家地川小学校を活用したけやきでは、食堂と地域のコンビニが同じ建物にあり、ここが観光地というより集落の居間なのだと感じた。そこから水辺へ下り、駅の静けさが川の広がりに変わる角を探した。歩き続ける代わりに予土線へ乗ると、打井川駅は山と川の間にぽつんと残る小さな接続点だった。近くのかっぱ館では、自然の伝承が立体作品の表情になり、旅の温度が少し可笑しく変わった。大正では地元の人が営む道の駅で腹を落ち着け、最後は轟公園の石の風車へ。重い石が風を受ける場所で、急がずに来たことがいちばん贅沢だった。
この旅の足跡
- 旧家地川小学校を使った施設に、食堂と地域のコンビニが同居している。駅から近いのに、旅館というより集落の居間らしい。
- 家地川の水辺は、駅名の静けさから急に川の幅へ開く。桜の季節でなくても、山と水の距離を測る寄り道になりそうだ。
- 打井川駅は四万十川沿いの山間にあり、列車とバスの接続点でもある。小さな駅なのに、道の先が思ったより遠くへ続いている。
- 海洋堂かっぱ館は、山間の旧校舎に妖怪や河童の立体作品が集まる場所。川の伝承が、急に手のひらサイズの表情を持ち始める。
- 道の駅四万十大正は、地元で育ったお母さんたちが営む小さな店。観光の休憩所なのに、棚の向こうから町の台所が見える気がした。
- 轟公園には高さ5メートル、重さ18.5トンの石の風車がある。風で回るはずの石を見上げると、重さと軽さが同じ場所にいた。