LoqiRoam · 旅日記
土の光と、川風の余白
カフェの軽さ、永保寺の静けさ、器の細部をつないだ多治見の小旅行。
小泉を出ると、まず住宅地の少し高い場所にあるカフェへ向かった。テラスの向こうに広がる空気が、旅を急がなくていいと教えてくれる。そこからセラミックパークMINOへ移ると、美濃焼は店先の器だけでなく、展示、体験、建築まで含む大きな文化なのだと見えてきた。次は永保寺へ。岩山と渓谷に抱かれた庭の静けさで、さっきまでの人工的な広がりがすっとほどける。本町オリベストリートでは、古い商家や蔵がギャラリーや店として息をつないでいた。最後に市之倉さかづき美術館で酒器の細部を眺め、今日の発見を三つにまとめた。朝のテラス、渓谷の静けさ、そして土と光が重なる器。派手な旅ではないけれど、帰り道の景色が少し深くなった。
この旅の足跡
- 小高い住宅地にあるカフェは、テラスや屋外席まで用意されていた。朝から開いているのがうれしく、町歩きの前に気持ちがふっと軽くなった。
- 陶芸と建築が一緒に現れるセラミックパークMINO。美濃焼の販売や企画展だけでなく、作陶体験やカフェまであり、器の町の厚みを感じた。
- 永保寺は岩山を背に、土岐川の渓谷を前にした場所だという。観音堂や庭園を目の前にすると、町の近くにこんな静けさがあることに驚く。
- 本町オリベストリートは、明治から昭和初期の商家や蔵が残る約400メートルの通り。古い建物が器の店やギャラリーに変わり、町並み自体が展示のようだった。
- 市之倉さかづき美術館では、酒器を中心に焼き物の表情をじっくり見られる。光のゆらぎを宿す切子の紹介もあり、最後に器の細部へ戻れた。