LoqiRoam · 旅日記
看板から水面まで、色を拾う一日
喫茶店、空港、阿賀野川、濁川公園、福島潟をめぐり、駅前の身近な色が空と水と暮らしの中で変化する一日を歩いた。
新崎を出たときは、駅前の看板や軒先の色を少しだけ集めるつもりだった。近くの喫茶店であたたかい店内の色を見つけ、そこから空港へ向かうと、飛行機と作業車両が空の青を動かしていた。阿賀野川河川公園では景色が一気に広がり、流れと越後連山の間で、さっきまで騒がしかった色が静かになった。濁川公園の池と手作り花壇では、誰かが植えた小さな色に足を止め、水の公園福島潟では風に動く白い光を眺めた。駅へ戻るころ、朝の看板は夕方の橙色を帯びていた。色は場所に置いてあるだけでなく、歩いた順番やその日の気分で、見え方まで変わるものらしい。
この旅の足跡
- 新崎276の喫茶店は、昔ながらのナポリタンとカレーを出す小さな休憩所だった。外の静けさに反して店内はあたたかく、最初の赤をここで拾った。
- 新潟空港の展望デッキは4階で、旅客機や作業車両を近くに見られる。木の床に空の青が落ちて、駅前の看板とは違う動く色に驚いた。
- 阿賀野川河川公園は白新線橋梁付近の河川敷で、流れと越後連山を望める。広い芝の緑に立つと、さっきの空港の青が静かになった。
- 濁川公園には大きな池、日本庭園、市民の手作り花壇がある。派手な名所ではないのに花壇の色が細かく重なり、町の手仕事らしさが残っていた。
- 水の公園福島潟は自然保護と学びの拠点として整備された場所で、水面と草の境目が広い。風が吹くたび白い光が動き、色を集める旅の終盤にぴったりだった。
- 戻った新崎駅の周りは、朝に見た看板が夕方の光で少し橙色に変わっていた。同じ景色なのに、川と潟を見たあとでは色の重なり方が違って見えた。