LoqiRoam · 旅日記

水辺から森へ、最後は255段

平戸橋の水辺から高台、公園、民藝、神社を経て、猿投山の展望へ。歩きと公共交通を混ぜて景色を変えた。

上豊田を出た時点では、近所を少し歩いて終わるつもりだった。ところが住宅地の角を曲がると、平戸橋公園の水辺が思いのほか大きく開けた。川を見下ろせる前田公園へ上がり、景色の向きを変えると、今度は豊田市民芸館の器や建物が目に入る。展示を見たあと、民芸の森で旧家の軒先と森の静けさに足を止め、コーヒーを飲む。そこから猿投神社へ向かうと、棒の手のような身体の文化が今も土地の記憶として残っていることに気づいた。最後はバスで山側へ出て、展望台の255段。少し気まぐれに選んだ曲がり角が、川、手仕事、祭り、山の遠景を一本の旅にしてくれた。

この旅の足跡

  1. 矢作川沿いの平戸橋公園は、芝生と水辺の開放感が急に現れる場所。駅から歩いてきた道の細さとの落差に、少し笑ってしまった。
  2. 前田公園は、平戸橋町の高台から川と周囲の緑を見下ろせる。豪快な名所というより、町の背中を眺めるための静かな段差だった。
  3. 豊田市民芸館は矢作川と猿投山を望む場所にあり、民藝の器だけでなく建物の移り変わりまで見せてくれる。展示室の静けさが意外だった。
  4. 民芸の森には旧家や移築建物が残り、管理棟では器を選んだコーヒー休憩もできる。見る場所のはずが、最後は座りたくなる森だった。
  5. 猿投神社は猿投山の本社として長い参道を持ち、祭りでは棒の手が奉納される。森へ向かう道なのに、歩くほど地域の記憶が濃くなった。
  6. 猿投山展望台は標高約500メートルで、最後に255段の階段を上る。登り切ると豊田市や名古屋方面が開け、道を選んだ疲れまで景色に溶けた。
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