LoqiRoam · 旅日記

土の赤から川の銀へ

陶磁の展示から商店街、川、公園、窯垣、現代工芸へ。瀬戸の色を暮らしと景色の両方から集めました。

陶磁資料館南で降りたとき、旅は静かな緑の中から始まりました。愛知県陶磁美術館で古い器の青や赤を見ているうちに、色は棚の中だけにあるものではないと思えてきます。瀬戸蔵ミュージアムでは、昔の駅や電車、窯の設備が町の記憶として現れ、銀座通りでは焼きものの店と普段の買い物が同じ通りに並んでいました。瀬戸川へ出ると空が広がり、水面の光が釉薬のように揺れます。定光寺公園では木立の緑に足を止め、窯垣の小径では使い終えた窯道具が壁になって続く景色に出会いました。最後に新世紀工芸館で陶芸とガラスを見ると、瀬戸の色は昔の記念品ではなく、今日も作られている途中なのだと感じました。

この旅の足跡

  1. 愛知県陶磁美術館は、古代から現代までの陶磁を見比べられる場所でした。白い展示室で釉薬の青や焼成の偶然が急に強く見えて、色集めの基準が変わります。
  2. 瀬戸蔵ミュージアムには、旧尾張瀬戸駅や電車、石炭窯、煙突まで再現されています。器だけでなく、焼きものを運び働かせた町の姿が見えて少し驚きました。
  3. せと銀座通り商店街は120年の歴史を持ち、小さな店が集まる通りです。焼きものの店先と普段の買い物が同じ景色にあり、観光だけではない瀬戸の色を拾えました。
  4. 瀬戸川沿いは、橋や窯業の町らしい建物を眺めながら歩ける道です。商店街の近さを残したまま空が広がり、水面の光が釉薬みたいに揺れていました。
  5. 定光寺公園には正伝池と芝生、木立があり、瀬戸の市街地とは別の緑の深さがあります。色を集めるのを忘れて、風の音まで拾う休憩になりました。
  6. 窯垣の小径では、焼成に使われた窯道具を再利用した壁が続きます。丸い道具の跡が積み重なった細道は、瀬戸の産業が景色そのものになったようで面白いです。
  7. 瀬戸市新世紀工芸館は、陶芸とガラスの展示に加えて、作家作品の販売やカフェも備えています。古い窯の町の旅が、透明な光と新しい形で終わるのがうれしいです。
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