LoqiRoam · 旅日記

曲がり角の先で、徳島の時間がほどける

勝瑞の中世史から藍の産業、徳島ラーメン、商店街、阿波おどり、水辺へと寄り道を重ねた。

勝瑞では駅前を旅の目的にせず、旧吉野川に囲まれた勝瑞城館跡へ向かった。水濠の跡に立つと、かつて政治と文化の中心だった場所の静けさが少し不思議だった。そこから藍の館へ寄り、藍染の手仕事と町の産業の記憶を拾う。午後は列車で徳島市街へ転じ、よあけの一杯で身体を現在に戻した。東新町商店街では、古い賑わいと新しい店の境目を何度も曲がる。阿波おどり会館で踊りの気配を想像したあと、新町川の水際へ出た。最後は水面に街の音が薄まって、今日選ばなかった道のことまで少し惜しくなった。

この旅の足跡

  1. 勝瑞城館跡は、旧吉野川などに囲まれた微高地に残る中世の政治・経済・文化の中心だった。水濠の跡を前にすると、平地の城が意外に静かなことに驚く。
  2. 藍の館は藍の資料を展示し、藍染体験もできる。開館は9時から17時、火曜休み。格子の向こうの産業が、城館跡とは別の町の背骨に見えてきた。
  3. 支那そば よあけは徳島駅から徒歩3分で、徳島ラーメンと徳島丼を掲げる。濃い一杯をすすった瞬間、旅が地図から胃袋へ落ちてきた。
  4. 東新町商店街は徳島市中心部のアーケード街。屋根の下には商いの名残と新しい店の明るさが同居していて、曲がるたびに街の続き方が変わる。
  5. 阿波おどり会館では昼に専属連の公演、3階に阿波おどりミュージアムがある。踊りの熱気を、始まる前の静かな展示から想像するのも悪くない。
  6. 新町川水際公園には階段テラスや広場、木々を組み合わせた水辺の憩いがある。街中なのに音が水面で薄まり、選ばなかった路地まで惜しくなった。
地図と足跡で読む