LoqiRoam · 旅日記

三苫、海へ抜ける角を選ぶ

住宅地の小さな蕎麦カフェから神社、公園、鳴き砂の海岸へ進み、最後は海の中道の砂州で視界を広げた。

三苫駅を出たときは、海へ直行するつもりだった。けれど住宅地の道が妙に細く、まずカフェ十音へ寄った。家の一部をDIYで改装した小さな店で、手打ち蕎麦と深煎りのコーヒーが同じ空気にいる。満腹になると、まっすぐ進む理由が少し薄れた。そこで綿津見神社へ曲がった。海の神を祀る境内に大日堂や虚空蔵堂があり、三苫がただの海辺ではないことを静かに教えてくれる。次に三苫浜中央公園を抜けると、緑の向こうに海岸が現れた。鳴き砂と赤岩を確かめようとして、結局は砂より風ばかり見ていた。最後は公共交通で海の中道へ移動した。細い路地の一つ一つが、砂州という大きな道の上にあったように思える。予定を外した場所ほど、帰り道の景色を決めてくれる。

この旅の足跡

  1. 家の一部をDIYで改装した小さな蕎麦カフェ。深煎りのコーヒーまで手打ち蕎麦の隣にいるのが面白く、昼の角が急に柔らかくなった。
  2. 三苫の綿津見神社には大日堂や虚空蔵堂もあり、海辺の神社なのに仏像群まで伝わる。神社の境内で歴史の層が一枚増えた。
  3. 三苫浜中央公園は3.4ヘクタールあり、海岸線と一緒に地域の清掃活動の場にもなっている。広いのに観光地らしくない感じが好きだ。
  4. 三苫浜は鳴き砂と赤岩で知られる海岸。砂を踏む音を想像して来たのに、先に気になったのは風で変わる波の境目だった。
  5. 海の中道は奈多の浜から志賀島へ続く細長い砂嘴で、海の中道海浜公園は季節の花も楽しめる。地形そのものが道になっている。
  6. 夕方の終着には、海の中道の二つの海に挟まれた地形を選んだ。三苫で選んだ小さな曲がり角が、最後には砂州全体の向きに見えてきた。
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