LoqiRoam · 旅日記
色は駅前から山の奥へ
新井から食、芸術、鉱山遺産、城下町、山城、古墳をつなぎ、駅前の色を土地の記憶へ広げた旅。
新井の駅前を出ると、最初に見つかったのは道の駅の食べ物の色でした。岩津ねぎの緑や但馬の品々を眺めてひと息つき、次は多々良木の美術館へ。作品が建物の中だけでなく山の空気にも混ざっていて、旅の色が少し柔らかくなりました。そこから神子畑へ向かうと、景色は急に大きくなります。斜面に沿う選鉱場の跡とムーセ旧居を見て、昔の鉱山町にこんな立体感があったのかと驚きました。列車で竹田へ戻り、城下町の道を歩いてから山を登ると、石垣の向こうに空が広がります。最後は茶すり山古墳へ。銀色や石の色を集めたあと、草の間の土の丸みに立つと、旅全体が静かに地面へ戻ってきました。駅前から始めた小さな拾いものが、土地の歴史と空の広さまで連れていってくれました。
この旅の足跡
- 岩津ねぎや鹿肉など但馬の品が並び、展望カフェもある道の駅。駅前の小さな色が、ここでは食べ物の緑や赤に広がって見えそうです。
- 多々良木の山あいにある美術館で、屋内外に作品が広がる場所。静かな道を歩いていると、建物より先に景色の中の形が目に飛び込んできそうです。
- 山の斜面を使った巨大な選鉱場の跡と、ムーセ旧居が残る神子畑。東洋一と呼ばれた規模なのに今は空が大きく、静けさとの落差に驚きます。
- 竹田駅から城下町へ歩くと、山へ向かう道と古い町の気配が一緒に現れます。列車を降りた瞬間、旅が平地から立体になる感じがしました。
- 竹田城跡は標高のある山城で、夏季は朝5時から入城できます。石垣の向こうに雲や町が重なり、ここで集めた色がいちばん遠くまで伸びました。
- 茶すり山古墳は直径約90メートル、高さ約18メートルの大型円墳。派手な建物はないのに、尾根の先で土の丸みが古代の力を静かに伝えていました。