LoqiRoam · 旅日記
水辺へ抜けて、古い道で昼を食べ、木立で終わる
千代田から水辺、高野街道、古民家の昼、公園の展望へ、曲がり角をつないだ。
出発点の座標から、まず住宅地の細い道を選んだ。千代田神社は駅前の目印というより、暮らしの中に残る静かな入口だった。そこから石川千代田橋の河川敷へ降りると、建物の近さが急にほどけ、水と空の余白が現れた。次の角では南へ向かい、長野神社へ。檜皮葺きの本殿や街道の合流地点という古さを見ながらも、境内の外では生活の音が続いている。そのまま高野街道の酒蔵通りや別久坂、上田高札場へ進み、名所を点で集めるのではなく、道の幅と曲がり方を味わった。三日市宿の近くでは古民家のせいろカフェに入り、歩いて固くなった時間を湯気でゆるめた。最後は長野公園河合寺地区へ上り、遊歩道の先の展望台で市街を見下ろした。今日は有名な場所を制覇したというより、曲がるたびに町の速度を変えていった旅だった。
この旅の足跡
- 駅名に引っぱられず、最初の角で千代田神社へ。市町469にある小さな社は、住宅地の中なのに境内だけ空気が一段静かだ。大きな名所より、旅の入口らしい。
- 石川千代田橋付近の河川敷へ降りると、住宅地の細い道が急に空へほどける。水の音は控えめなのに、さっきまでの建物の近さが嘘みたいで、次の曲がり角を南へ選びたくなった。
- 長野神社は東・中・西の高野街道が合流した場所にあり、本殿は檜皮葺きに千鳥破風と軒唐破風を重ねる重要文化財。古い建物なのに、街道の角に今も生活の音が混じるのが面白い。
- 高野街道を河内長野駅側から歩くと、酒蔵通り、別久坂、烏帽子形八幡神社、上田高札場、三日市宿へ見どころが連なる。観光の列というより、角ごとに昔の道幅が残る散歩だった。
- 上田町6のせいろカフェさくらんぼは、三日市宿近くの古民家を改装した店。せいろ料理を気軽に食べられると知り、古い道の余韻を湯気のある昼休みに変えたくなった。営業日は確認してから訪れたい。
- 奥河内あじさい公園こと長野公園河合寺地区には、遊歩道や展望台、休憩所がある。季節の花を目当てにしなくても、細い上り道の先で河内長野の市街が開く感じが、今日の終着にちょうどよかった。