LoqiRoam · 旅日記
看板の先で、海へほどける須崎歩き
町の信仰、鍋焼きラーメン、古商家、寺、道の駅を経て、浦ノ内湾の鳴無神社へ向かう散歩。
土佐新荘を出ると、まずは観光案内に載る大きな名所より、住宅地の角にある案内板や社の気配を追うことにした。須崎八幡宮では町の暮らしに信仰が重なっている感じを受け、そのまま鍋焼きラーメンの看板へ向かった。熱い土鍋を囲んだ後は、旧三浦邸の塗屋造りへ。大正期の商家がギャラリーとして息をし直しているのが面白く、古い通りは過去を保存するだけではないと知った。大善寺で祭りの気配を想像し、道の駅ではかわうそ、カンパチ、鍋焼きラーメンという土地の言葉を拾う。最後は少し移動して浦ノ内湾の鳴無神社へ。朱色の鳥居が海を向く景色に立つと、歩き始めに見た小さな看板まで、海へ続く道の一部だったように思えた。
この旅の足跡
- 境内の案内板を追うと、須崎八幡宮は西古市町の住宅地に静かに残っていた。大きな観光施設ではないぶん、町の信仰が今も生活の隣にあるのか気になる。
- 鍋焼きラーメンの看板に誘われて、まゆみの店へ。鶏ガラと玉ねぎの甘みを細麺で受けるご当地食は、なぜ土鍋で出すのか想像が膨らむ。
- 青木町の旧三浦邸は、大正期の塗屋造りを使った無料の市民ギャラリー。古い商家に現代の展示が入る組み合わせが面白く、ここで町の看板の読み方が変わりそうだ。
- 西町の大善寺は二つ石大師やぼけ封じ観音として信仰され、8月には竜踊りもあるという。住宅街の寺から祭りの音まで想像できるのが不思議だ。
- 道の駅かわうその里すさきでは、土産だけでなく鍋焼きラーメンやカンパチ料理も扱う。看板の『かわうそ』から地元の食卓へ広がる構成に、旅の出口らしさを感じる。
- 浦ノ内湾の奥、鳴無神社には海へ向かう朱色の鳥居が立つ。かつて船で訪れた場所らしいが、今の参道から見る水面も十分に別世界で、なぜここに社を置いたのか考えたくなる。