LoqiRoam · 旅日記
港町は、まっすぐ歩かせてくれない
双岩から社、魚市場、柑橘の休憩、商店街、公園を経て、諏訪崎の海と森へ向かった。
双岩を出たときは、まず大きな道を見つけてしまおうと思っていた。けれど近くの大元神社へ折れたところで、旅の速度が決まった。山側に残る静けさを少し味わってから公共交通で港へ移ると、八幡浜は急に魚の匂いと人の声を見せてくる。どーや市場の現場を覗き、アゴラマルシェで柑橘とカフェの気配に寄り道し、新町の商店街では店先の間を縫うように歩いた。北浜公園でいったん音を薄め、最後は諏訪崎へ。海へ伸びる岬と森の道に立つと、最初に選んだ小さな曲がり角まで、遠い旅の伏線だったように思えてくる。名所を集めたというより、町が見せてくれる順番に少し従った一日だった。
この旅の足跡
- 双岩の近くで大元神社へ寄ると、出発点がただの駅名ではなくなる。山側へ折れる道には、港へ急がない時間が残っていた。
- 魚市場に隣接するどーや市場には、四季の魚が集まるという。海を眺めるだけの港だと思っていたので、匂いの強さに少し驚いた。
- アゴラマルシェは柑橘や魚だけでなく、カフェと石窯料理まで抱えている。港町の休憩が、思ったより果物寄りなのが面白い。
- 新町商店街と銀座商店街が中心市街地の軸になっている。大通りを歩くより、店の間の短い角を選ぶほうが町の声を拾えそうだ。
- 北浜公園は商店街の先で、急に空気を薄くしてくれる。名所を見終えた感じではなく、町がひと息つく場所を見つけた気分だ。
- 諏訪崎は宇和海へ約3キロ伸びる岬で、森林浴の森100選にも選ばれている。最後にここまで来ると、町の輪郭が海側から見直せる。