LoqiRoam · 旅日記

海からガラスへ、光の高さを変える

越ノ潟の海辺から橋と社へ寄り、富山の美術館と運河、ガラスの透過光まで、光の見え方を変えながら歩いた。

越ノ潟を出たとき、海は広すぎて、どこから見ればよいのか決まっていなかった。海王丸パークで白い帆船と新湊大橋を眺め、新湊大橋では同じ水面を高い歩道から見下ろした。橋の風が強くなるほど、景色は細い線に分かれた。そのあと放生津八幡宮へ寄ると、港町の時間が急に深くなった。木陰と社殿の色の差に、曳山まつりへ続く記憶が薄く残っているように感じた。富山へ移動してからは、県立美術館の屋上、環水公園の運河、ガラス美術館へ。空の光、揺れる水、透過する光。場所を変えるたび、光は明るさではなく触れ方を変えていた。最後に残ったのは、旅先を見つけたという感覚より、見慣れた風景にも高さと速度があるという小さな発見だった。

この旅の足跡

  1. 海王丸パークの展望広場では、富山湾、新湊大橋、帆船海王丸が一望できる。白い索具の影が水面に細く落ち、風が止まる瞬間を待ちたくなった。
  2. 新湊大橋の歩行者通路から見る海は、橋の鋼材で水平線が細かく切り分けられる。足元の風だけが近く、橋は景色を広げるのか隠すのか考えた。
  3. 放生津八幡宮では、木陰の暗さが社殿の色を少し暖かく見せていた。10月の曳山まつりにつながる境内の静けさに、祭りの気配が消えずに残っている。
  4. 富山県美術館の屋上庭園からは環水公園を見渡せ、晴れた日は立山連峰も見える。雲の明るさと建物の輪郭を比べると、空の奥行きが急に増した。
  5. 環水公園の運河は、夕方になると水面が空より先に色を変える。天門橋の展望塔から見下ろすと、同じ景色が数分ごとに別の場所へ変わっていく。
  6. 富山市ガラス美術館のグラス・アート・ガーデンでは、透明な作品が光を通すだけでなく床や壁に別の形を落とす。見る位置で景色が変わることに驚いた。
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