LoqiRoam · 旅日記
川の明るさから、葡萄畑と横穴の影へ
大和川の堤防から安堂の祭礼道、葡萄文化、高井田横穴公園を経て、道明寺天満宮で歩みを結んだ。
安堂駅を出て最初に大和川へ向かうと、駅前の案内板が示す生活の近さと、堤防の向こうの広い空が同居していた。そこから東の住宅道へ入り、二宮神社の祭礼案内に足を止める。静かな道なのに、夏にはだんじりの音が通るらしい。黄色い看板を目印に太平寺のカタシモワイナリーへ進むと、柏原が葡萄の産地であることが店先の空気から伝わってきた。畑の季節を確かめるように観光ぶどうセンターへ寄り、今度は高井田の坂へ向かう。遊歩道沿いの横穴と、船や馬まで刻まれた線刻壁画の話は、さっきまで見ていた葡萄畑を急に遠い時代へつなげた。最後は道明寺天満宮へ移動し、梅の名所と道真ゆかりの伝承の中で、今日拾った看板や小道を静かに思い返した。
この旅の足跡
- 大和川の堤防を歩くと、リビエールホールの背後に川面と低い空が広がった。駅前の便利さから数分で景色が変わるのが不思議だ。
- 二宮神社は安堂駅から東へ約10分、住宅の間にひっそり鎮座している。夏祭りのだんじり案内を見て、静かな道にも音の記憶があると想像した。
- 黄色い看板が目印のカタシモワイナリー直売所は、太平寺の葡萄産地にある。西日本最古級のワイナリーなのに、坂の途中の店先は親しみやすくて驚いた。
- 柏原市観光ぶどうセンターは8月から秋にかけて葡萄狩りの季節を迎える。畑の入口を眺めるだけでも、住宅地の先に農の時間が続いているのが見えた。
- 高井田横穴公園には古墳時代の横穴が129基保存され、説明板沿いの遊歩道で見学できる。岩壁の線刻に船や馬まであると知り、道の先を覗き込みたくなった。
- 道明寺天満宮は9時から17時に参拝でき、菅原道真ゆかりの国宝の遺品も伝わる。梅の名所として知られる境内で、旅の最後に文字の気配まで感じた。