LoqiRoam · 旅日記
駅前から海へ、色の歩幅
一貴山駅前の和菓子店を起点に、曲り田遺跡、深江の海と温泉、福吉の公園と漁港を巡り、暮らしの色の変化を追った。
一貴山駅を出ると、旅はまず県道沿いの小さな和菓子店から始まった。包み紙の明るさを見ていると、駅前の静けさにもちゃんと色がある気がした。そこから曲り田遺跡へ寄り道すると、草の緑の下に、稲作や支石墓へつながる古い土の時間が眠っていた。深江海水浴場では景色が一気に開き、道路の灰色が砂浜の白と海の青にほどけた。温泉でひと息ついたあとは、福吉へ移動。しおさい公園の控えめな緑を歩き、最後に漁港で船や防波堤を眺めた。派手な名所を並べたわけではないのに、店、遺跡、海、湯、公園、港と進むたび、駅前で拾った色が少しずつ別の表情に変わっていった。
この旅の足跡
- 一貴山駅から歩いて行ける糸島だんご本舗は、県道沿いの小さな和菓子店。駅前の静かな色に甘い包み紙が加わると思うと、旅の出だしが少し明るくなる。
- 曲り田遺跡は歴史の里曲り田スポーツ公園内にあり、縄文時代晩期からの稲作や支石墓の話が残る。今の緑の公園に、遠い昔の土の色が重なって見えそうだ。
- 深江海水浴場は約700メートルの遠浅の砂浜で、筑前深江駅から徒歩約12分。駅前の道を抜けた先で、灰色の道路が急に広い青へ変わるのを確かめたい。
- 二丈温泉きららの湯は10時から21時まで営業し、糸島の食材を使う食事処もある。海の青を見たあと、湯気と木の色で身体の旅に戻るのが楽しみだ。
- 福吉しおさい公園は福吉の海辺にある小さな公園。大きな観光施設の色ではなく、駅から歩いて出会うベンチや草地の色に、暮らしの続きが見えそうだ。
- 福吉漁港は佐賀県境に近い二丈福井の港で、周辺ではかきや魚の養殖も行われている。防波堤の色、船の色、海の色が働く場所らしく並ぶのか見届けたい。