LoqiRoam · 旅日記
曲がった先に、沼がいた
駅前のカフェから運動公園、牛久シャトー、古民家カフェを経て、牛久沼と河童の碑へ向かった。
ひたち野うしくでは、駅前をそのまま目的地にしなかった。まず小さなカフェで歩き出す理由をつくり、運動公園の広い余白へ出た。そこから牛久シャトーへ向かうと、街の中に醸造の時間が立ち上がる。けれど今日は歴史だけを追う気分ではなく、住宅地の曲がり角にある古民家カフェで一度道をほどいた。最後は三日月橋を渡り、花畑と牛久沼へ。水辺の風に押されるように細い道を選ぶと、河童の碑が現れた。名所を順番に回ったというより、街の表情が少しずつ変わるたびに、次の角を選び直した旅だった。
この旅の足跡
- 駅から歩いて約10分の小さな店は、15席の落ち着いた空間だった。ラテアートを眺めていると、旅の出足まで少し丸くなる。
- 平地の運動公園に体育館、野球場、テニスコートが広がる。観光地らしさは薄いのに、旅人の歩幅を整える余白が妙に気持ちいい。
- 1903年完成の日本初の本格的ワイン醸造場が、いまも街の中心に残る。古い煉瓦を見ていると、牛久は思ったより遠くまで時間を醸していた。
- 城中町の住宅地に、古民家を使ったカフェがひっそりある。大通りから一度曲がっただけで、時間の流れが急に遅くなった気がした。
- 三日月橋の先、8,000平方メートルの花畑が湖畔に広がる。季節外れでも、河童の像と水面の取り合わせが少し可笑しく、足を止めたくなる。
- 河童の絵が彫られた高さのある石碑が、雲魚亭近くの高台に立つ。伝説を探したはずが、最後に出会ったのは一人の画家の気配だった。