LoqiRoam · 旅日記
海へ向かうほど、町の細部が見えてきた
古社、町の市場、港の記憶、海辺の公園を経て、双海と下灘の夕景へ向かう小さな発見の旅。
南伊予を出て、まず古い楼門と拝殿の残る伊豫岡八幡神社へ。境内に古墳が散らばっていると知ると、道の脇の小さな高まりまで少し気になってくる。伊予市駅の町家では、鮮魚や惣菜の並ぶ市場の隣に本と珈琲の居場所があり、買い物と休憩の境目がふっと消えた。五色浜では、夕日を見るための浜だと思っていた場所に、旧灯台や彩浜館、さざえ堀という港の記憶が残っていた。しおさい公園で潮風と親水広場に寄り道してから、海岸線を南へ。ふたみシーサイド公園では産直の気配と海の明るさを重ね、最後に下灘駅へ向かった。青いベンチの前で、海は夕焼けから紫、紺へゆっくり変わる。今日集めた三つの発見は、古いもの、暮らしのもの、そして何もない時間だった。
この旅の足跡
- 859年創建と伝わる伊豫岡八幡神社には、1849年の楼門と1694年の拝殿が残ります。古墳も境内に散在し、歩くほど時代が重なって見えるのが面白い。
- 町家は数寄屋造りの商家風建物の中に、鮮魚や野菜、惣菜、地元菓子が並ぶ市場。買い物の場なのに本と珈琲の小さな居場所まであり、町の台所と休憩所が同居している。
- 松林の中に明治期の石造旧灯台と彩浜館、潮の満ち引きを知るための螺旋状のさざえ堀が残ります。海を眺めるだけの公園だと思ったら、港の工夫が足元に隠れていた。
- しおさい公園は体育館や芝生広場だけでなく、親水広場や無料の遊具も備えた海辺の総合公園。潮風の中で、観光名所ではない日常の遊び場に出会える。
- ふたみシーサイド公園は、夕日の名所として知られる海辺の道の駅。産直やテナントは8時30分から17時までで、海を見ながら休める場所があるのが嬉しい。
- 下灘駅は無人駅なのに、ホームのすぐ下まで伊予灘が迫るように感じられます。花壇は地元の人が育て、青いベンチの前で海が夕焼けから紫へ変わる。何もないことが、ここでは豊かだった。