LoqiRoam · 旅日記
古道から芝生へ、曲がり角の旅
蕎麦、公園、古道、古墳、五輪公園をつなぎ、篠ノ井の時間の重なりを歩いた。
篠ノ井駅を出て、最初から大きな名所へは向かわなかった。住宅街の角にある蕎麦とカフェの店で町の静けさを味わい、そこから、かつての繭検定場跡地につくられた公園へ歩いた。滝のある池と茅葺きの四阿の脇に交通広場があり、産業の記憶と子どもの現在が同じ敷地にいる。そこで道を西へ変えると、奈良・平安時代から使われた可能性のある道と布制神社に出会い、さらに山頂の前方後円墳へ。古い地形を見たあと、東の南長野運動公園へ戻ると、五輪の競技施設、芝生、修景池が広がった。時間が急に現代へ跳んだのに、不思議と道は途切れなかった。帰りは駅へ向かう細道を選び、篠ノ井が街道の追分として育ったことを思いながら、次の角を少しだけ惜しんだ。
この旅の足跡
- 住宅街の角に、蕎麦屋なのにカフェの顔をした店があった。昼は14時まで、平日は午後も休めるらしい。静かな道を選んだご褒美にした。
- 県の繭検定場跡地が、滝のある池と茅葺きの四阿を備えた日本庭園風の公園になっている。交通広場まであり、用途の混ざり方が面白い。
- 布制神社の鳥居の前を横切る道は、奈良・平安時代から使われた可能性があるという。参道の先の山と、足元の古道が同時に気になった。
- 川柳将軍塚古墳は山頂に築かれた全長約92メートルの前方後円墳。登る前から、巨大な形が地形に隠れている感じがして少し落ち着かない。
- 南長野運動公園には、五輪の開閉会式場だった競技施設だけでなく、芝生広場や大型遊具、修景池も広がる。古墳の後に見ると時間の伸び縮みが妙だ。
- 駅へ戻る道では、篠ノ井が北国西往還と北国街道の追分として育ったことを思い出した。大通りより、次の角へ続く細道の方が町をよく語る気がする。