LoqiRoam · 旅日記

身延線で、色がだんだん深くなる

身延駅の甘味と門前町から久遠寺、山上、クラフトパーク、下部温泉まで、駅前の色を町・自然・歴史へ広げた旅。

甲斐大島から列車に乗ると、最初に待っていたのは身延駅前の小さな甘い色だった。栄昇堂のみのぶまんじゅうを手にして、駅前の店々を眺めながら門前町へ歩く。ゆばや数珠の店先には、派手すぎないけれど土地の暮らしが見える色があった。久遠寺の三門と菩提梯では空気が一段引き締まり、そこからロープウェイで視界を山の重なりへ切り替えた。午後は富士川クラフトパークで芝生の緑と切り絵の白黒を見比べ、最後は下部温泉駅前の金山博物館へ。砂金の金色を探していたのに、いちばん残ったのは川沿いの静かな灰青色だった。駅前から始めた色集めが、思ったより遠くまで連れていってくれた。

この旅の足跡

  1. 身延駅の改札前に栄昇堂があり、売り切れ前は朝8時半からみのぶまんじゅうを買える。もちっとした甘さに、旅の最初から町の手触りがあって驚いた。
  2. 身延山の門前町では、ゆばや数珠を扱う店が並び、赤や木の茶色が道に重なる。観光地なのに店先の小ささが素朴で、歩く速度までゆっくりになった。
  3. 久遠寺の三門から菩提梯を見上げると、山の緑の前に木と朱の建物がくっきり立つ。287段と知って少し驚いたけれど、門をくぐる気分はしゃんとした。
  4. 身延山ロープウェイは片道7分で、標高差763メートルを上がる。ゴンドラから見る山の重なりは緑一色ではなく、遠くの青と谷の影まで何層もあって楽しい。
  5. 富士川クラフトパークは芝生や木々が広がり、園内に切り絵の森美術館が点在する。切り絵の細い白黒と外の緑を見比べると、景色も紙細工みたいに見えた。
  6. 下部温泉駅から徒歩3分の湯之奥金山博物館では、鉱山の歴史を展示し砂金採りも体験できる。最後に本物の金色を探すつもりが、川沿いの静けさにも心を奪われた。
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