LoqiRoam · 旅日記
駅前の色は、川まで続いていた
間藤から発電所跡、山と川、銅山、教会、駅、公園を巡り、足尾の産業と暮らしの色を集めた。
間藤駅を出ると、最初に見えたのは観光看板よりも、水を使って町を動かした発電所跡でした。石の硬さと水の音を拾って歩き、銅親水公園では山の緑と空の青に出会いました。そこから足尾銅山観光へ移ると、トロッコで地下へ入り、明るい山道とは別の黒い時間が現れます。けれど旅は鉱山だけでは終わりません。足尾キリスト教会の静かな建物で、人が暮らし祈ってきた町の色を感じ、足尾駅で線路の銀色に戻りました。最後は渡良瀬川沿いの公園へ。銅の赤茶、水の青、木の緑、花の色が順番に重なり、駅前で集めたかった色は、町全体の記憶だったのかもしれません。
この旅の足跡
- 間藤駅の近くには、旧鉱山を支えた水力発電所跡が残っています。石と水路の組み合わせが思ったより力強く、駅前の静けさにも仕事の名残がありました。
- 銅親水公園は松木渓谷の手前にあり、標高のある山側へ景色が開けます。町の赤茶色から緑と空の色へ、急に画用紙を替えたようで驚きました。
- 足尾銅山観光ではトロッコで坑内へ入り、約500メートルの見学路で採鉱の様子を見られます。明るい屋外から地下の黒へ移る感じが、旅の色を一番大きく変えました。
- 足尾キリスト教会は1908年に建てられ、現在の堂も登録有形文化財です。鉱山町の大きな歴史のそばに、淡い壁と礼拝の時間が静かに残っているのが印象的でした。
- 足尾駅は現在は無人駅ですが、かつての銅山の輸送を担った鉄道の記憶が残ります。ホームの木と線路の銀色を見て、駅前の色は出発だけでなく帰る場所の色でもあると思いました。
- 花の渡良瀬公園は足尾町内の渡良瀬川沿いにあり、季節の植物を楽しめる場所です。ここまで来ると銅の硬い色がほどけ、川の光と花の色が最後に残りました。