LoqiRoam · 旅日記
水の音を追って、火山の黒まで
南阿蘇の水源、村の休憩地、駅、山景色、鉄道遺構、火山をつないだ色集めの旅。
南阿蘇水の生まれる里白水高原駅を出発して、まず白川水源へ向かった。毎分60トンの水が木陰から湧き続ける様子は、駅名の意味を静かに教えてくれた。次にあそ望の郷くぎのへ移ると、芝生の広さと阿蘇五岳の眺めに迎えられ、旅の速度がゆっくりになった。高森駅交流施設のカフェでは、列車を待つ人の気配と牛乳の香りを拾った。月廻り公園では根子岳が水面にも映り、水源と火山が一つの景色に重なった。高森湧水トンネルでは、鉄道工事の出水が今の水源になった話に驚き、最後は阿蘇山上広場へ。火口の規制を確認して無理をせず、風の中で黒い大地を眺めた。集めた色は、明るい駅前から地球の深い色まで続いていた。
この旅の足跡
- 白川水源では、ラムネ色の水が毎分60トンも湧いている。木陰の水面は静かなのに、底から絶えず押し上がっていて、駅名の「水」が急に生き物に見えた。
- あそ望の郷くぎのには約3000坪の芝生広場と古代の泉、水車小屋があり、阿蘇五岳も一望できる。水の旅なのに、草の広さに気持ちまで伸びた。
- 高森駅交流施設の南鉄カフェでは、阿蘇の牛乳を使うカフェラテやホットサンドを味わえる。列車の時間を待つ場所なのに、コーヒーの香りが旅を先に進めてくれた。
- 月廻り公園では、水面に根子岳が映る景色を見られる。山のぎざぎざが水の中でも崩れず残っていて、さっきの水源と火山が一枚の絵になった。
- 高森湧水トンネル公園は旧国鉄の工事中に出水して生まれた場所で、今も毎分32トンの水が流れる。暗い通路の奥から水音が返り、鉄道の失敗が町の恵みに変わっていた。
- 阿蘇山上広場からは中岳周辺の大きな景観を望めるが、火口見学や道路は規制が変わる。今日は無理に近づかず、風と黒い地面を見て、地球の大きさに少し黙った。