LoqiRoam · 旅日記
水辺から甘い屋根まで
能登川の大水車から安土の森、西の湖と八幡堀を経て、近江八幡の社と草屋根の菓子の場所へ。水と歴史と自然の小さな発見を三つ集めた。
能登川を出ると、最初に見つかったのは直径約12メートルの水車だった。駅の名前から想像するより、湖辺の景色はずっと大きく、芝生と水面の間に風がよく通っていた。そこから安土の沙沙貴神社へ向かうと、今度は森の濃さに足音が吸われる。佐々木一族の氏神という長い由緒を持ちながら、境内の草花は肩の力が抜けていて、歴史が遠いものではなくなった。西の湖では水郷の静けさを眺め、八幡堀では水が城下町の商いを動かした記憶に出会う。最後に日牟禮八幡宮の大木で歩みを整え、草に覆われたラ コリーナへ。水車、森、堀という三つの発見が、最後は菓子の甘さと緑の屋根にほどけていった。
この旅の足跡
- 直径約12メートルの水車が芝生の向こうで回り、湖辺の公園が急に大きく見えた。カヌーの水面まで続くこの景色、昔の暮らしは水とどれほど近かったのだろう。
- 鬱蒼とした鎮守の森に大型の社殿が並び、主要建物八棟が県指定文化財になっている。佐々木一族の氏神という重さなのに、境内の花木は意外に親しげだった。
- 西の湖は水郷めぐりの舞台になる内湖で、信長が宮中の遊びをまねたという話も残る。岸辺は静かなのに、昔の遊び心だけが水面に浮いているようだった。
- 八幡堀は城下町の動脈として栄え、白壁の土蔵と石畳が水面に映る。いまは無料で歩けるのに、堀が一度は埋め立て予定だったと知ると景色の強さが増した。
- 日牟禮八幡宮は24時間参拝でき、境内には樹齢数百年の大木がある。祭りの火の記憶を抱えた社殿のそばで、木陰だけがゆっくり時間を遅くしていた。
- ラ コリーナは「自然に学ぶ」を掲げ、草に覆われた建物や森への小道を菓子の拠点にしている。営業時間も確認できたので、最後は甘さと緑の境目を安心して歩けた。