LoqiRoam · 旅日記
空港から、曲がり角の川辺へ
羽田の水辺と足湯、神社を経て橋を渡り、川崎大師の門前と鉄道史へ進んだ。
羽田空港第3ターミナルの明るさを背にすると、旅はまだ始まっていないのに、何かを見送ったような気分になった。まず船着場へ寄り、滑走路と水面が近接する景色を眺める。そこから足湯スカイデッキへ曲がると、先端的な施設の屋上に休憩の文化が置かれていて、少し可笑しかった。羽田神社では本殿や羽田富士を見つけ、空港の時間とは違う細かな土地の記憶に触れる。さらに多摩川スカイブリッジを渡ると、東京側の空港が対岸の風景へ変わった。川崎大師の仲見世では飴と久寿餅の気配に引かれ、最後は川崎大師駅の発祥之地碑で、祈りと移動が昔から隣り合っていたことを知る。予定通りではないが、曲がり角のたびに旅の速度が変わった一日だった。
この旅の足跡
- 船着場の向こうに滑走路があり、水面と飛行機の距離が妙に近い。出発を待つ場所なのに、川風のせいか、先に遠くへ来た気分になった。
- 足湯スカイデッキは、先端施設の屋上に温泉文化を置いているのが面白い。飛行機を眺めながら足だけ温めると、未来と休憩が同じ階にあった。
- 羽田神社には本殿だけでなく、羽田富士や複数の末社が境内に残る。空港の近代的な案内表示を離れると、土地の記憶が急に細かくなる。
- 多摩川スカイブリッジは歩道から川口と空港を同時に見渡せる。橋を渡るだけなのに、東京から川崎へ景色の文法が変わる瞬間があった。
- 川崎大師の仲見世は約200メートル続き、とんとこ飴や久寿餅の店が並ぶ。山門へ向かう道なのに、商いの声が旅の主役になっていた。
- 川崎大師駅には京急の前身、大師電気鉄道の発祥之地碑がある。寺へ向かう乗り物の歴史を知ると、今日の寄り道も少し長い物語に見えた。