LoqiRoam · 旅日記

湖面の明るさを追って

河口、砂浜、山の施設、白砂青松、内湖、石仏をつなぎ、湖西の光の変化を追った。

北小松に着いたとき、駅の周りはまだ道の色をしていた。滝川の河口へ向かうと、流れが琵琶湖へほどけるところだけ空が広く見えた。小松浜では松影の細さを追い、砂の白さに目が慣れる。そこから比良げんき村へ上がると、木立の奥に人工登はん壁が立っていた。湖の水平線とは違う、垂直の光だった。午後は湖西線で近江舞子へ移り、白砂青松の浜を歩く。広がりすぎた視界を南小松沼でいったん静め、最後に鵜川の石仏群へ向かった。石の表面に残る薄い明るさを見ていると、旅は遠くへ進むことより、同じ光が場所ごとに別の形へ変わるのを見届けることなのだと思えた。

この旅の足跡

  1. 滝川の河口北側に北小松水泳場がある。水面より先に、川の流れが湖へほどける明るさに目が止まった。浜は駅から近いのに、音の密度が変わる。
  2. 小松浜の砂は、松の影が細く落ちるほど明るい。泳ぐ季節の賑わいを想像しながら、今日は波打ち際の反射だけを拾って歩いた。
  3. 比良げんき村では、木立の中に高さ15メートルの人工登はん壁が立つ。自然の影に人の直線が混ざる意外さが、湖岸とは違う遠近をつくる。
  4. 近江舞子は白砂青松が約3キロ続き、背後に比良山系がある。砂の白さと山の青さが離れて見えず、湖岸の幅そのものが眺めになる。
  5. 南小松沼は琵琶湖西岸の内湖のひとつ。大きな湖のきらめきから少し離れると、水面の動きが鈍くなり、風の向きまで見える気がした。
  6. 鵜川四十八体石仏群には現在33体が安置されている。古い石の表面だけが柔らかく光を返し、湖の明るさとは別の時間を感じた。
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