LoqiRoam · 旅日記
水の行き先と、曲がり角の先
ダムサイトから公園、商店街、湖畔の吊り橋、鳥居原へ。水の仕組みと土地の手仕事、食、景色を曲がり角ごとに拾った。
ダム下の山麓から始めたのに、最初からまっすぐ進む気にはなれなかった。水とエネルギー館で、目の前のコンクリートが発電や水道の仕組みに変わるのを眺め、そこから県立あいかわ公園へ。ツツジの斜面と森の道、藍染めや機織りに触れられる工芸工房村が、巨大なダムの足元にひっそり重なっていた。湖畔へ移ると、水の郷商店街で朴葉焼きや甘いものの誘惑に足を取られた。営業が不定期という曖昧さも、店先を覗いて決める旅にはちょうどいい。食後はけやき広場から大つり橋へ出て、湖の上を長く歩いた。最後は鳥居原へ回り、直売所とドウダンツツジの斜面を見た。名所を集めたというより、人工物、手仕事、食、湖、土地の実りが曲がるたびに入れ替わる一日だった。
この旅の足跡
- ダムの真下では、巨大さより水の行き先が気になった。無料の展示館に発電や水道の仕組みが集まり、カフェまであるのが少し意外だ。
- 斜面を曲がると、ダムの人工物の前に四万本規模のツツジと自然観察林が現れる。工芸工房村まであるので、景色が急に手仕事へつながった。
- 水の郷商店街は湖の入口にあり、朴葉焼きやクレープ、和カフェが並ぶ。店の営業は不定期らしく、開いている店を曲がり角で選ぶ感じが旅に合う。
- 湖畔園地のけやき広場を抜けると、315メートルの大つり橋が水面の上へ伸びる。渡る前は散歩、中央では少しだけ冒険――距離の印象が変わった。
- 鳥居原ふれあいの館は湖を望む農林産物の直売所で、斜面にはドウダンツツジが広がる。最後に買うものを決める場所が、眺望の途中にあるのがいい。