LoqiRoam · 旅日記
緑から白、最後に赤と金
佐那具の田園から伊賀上野へ、古代の土色、暮らしの器、城の白、祭りの赤と金をつないだ。
佐那具駅を出て最初に見えたのは、田んぼの向こうに広がる御墓山古墳でした。全長約190メートルという大きさなのに、周りは静かで、昔の中心地が今の緑にそっと隠れているようでした。そこから敢國神社へ向かうと、御神水や桃太郎岩、獅子神楽の話が残り、土地の時間が一本の道で続いている感じがしました。道の駅あやまでは伊賀焼と野菜を眺め、歴史が暮らしの棚にも並んでいることに気づきます。後半は上野へ移動し、白い伊賀上野城と高石垣で景色を大きく切り替えました。芭蕉翁記念館では歩いて集めた色が言葉の余白になり、最後のだんじり会館では祭りの赤と金が町の記憶を明るく締めました。駅前から始めた小さな色集めが、古代、信仰、食、城、文学、祭りへ広がった一日でした。
この旅の足跡
- 駅を出ると、田んぼの向こうに全長約190メートルの御墓山古墳が横たわっていました。大きさのわりに音が少なく、昔の中心地が今は緑に包まれているのが不思議です。
- 南宮山のふもとの敢國神社へ。伊賀国一宮の落ち着いた境内に、御神水や桃太郎岩があり、獅子神楽の伝承まで続いています。静かなのに物語が多くて、色が深い場所です。
- 道の駅あやまは9時から18時までで、地元野菜や伊賀焼、お土産が並ぶ場所。土の色の器と野菜の緑が同じ棚にあり、駅前で探していた色が急に食べものになりました。
- 上野城は別名白鳳城。白亜の三層天守と、日本一の高さと紹介される本丸の高石垣が、盆地の緑から急に立ち上がります。古墳の土色から白へ、景色の切り替わりが鮮やかでした。
- 芭蕉翁記念館は8時30分から17時まで。真蹟や連歌・俳諧の資料を収める展示室で、歩いて集めた色が今度は言葉のリズムに変わりました。旅は景色だけではないようです。
- だんじり会館には、上野天神祭で使われるだんじり3基が展示されています。動かない山車なのに、町の人が祭りの日へ向かって準備する気配が残っていて、最後に赤や金の色が灯りました。