LoqiRoam · 旅日記
山のふもとで、三つだけ拾う
駒ヶ根の町から高原へ歩き、伝承、土地の味、川辺の光という三つの小さな発見を集めた。
駒ヶ根駅を出ると、空気の中に山の近さがあった。まず光前寺へ向かい、杉の大木と苔の石垣の間で霊犬早太郎の伝説を知る。静かな境内なのに、見えない物語が歩幅に重なってくる。少し進んですずらんハウスに寄ると、すずらん牛乳のソフトクリームと手作りハムに出会った。冷たい甘さの後から、山の空気がもう一度戻ってくる。郷土館では大正期の旧赤穂村役場を移築した洋風建築と民俗資料を眺め、ここで暮らしてきた人の手の厚みを想像した。そこからこまくさ橋へ。太田切川の音を聞きながら吊り橋を渡ると、遠くの山は大きく、足元の光は小さい。最後は駒ヶ根ファームスで地元の品を選び、今日の発見を家へ持ち帰ることにした。
この旅の足跡
- 光前寺は杉の大木と苔の石垣に包まれ、霊犬早太郎の伝説が静かな境内に物語を足している。歩き始めたばかりなのに、山の町の時間が急に深くなった。
- すずらんハウスでは、すずらん牛乳を使うソフトクリームと手作りハムを見つけた。冷たい甘さの後に山の空気が戻ってきて、景色を少し食べたような気分になった。
- 駒ヶ根市郷土館は、大正期の旧赤穂村役場を移築して保存した洋風建築。古い民俗資料と建物の窓を眺めていると、山の暮らしは道具だけでなく建物にも残ると気づいた。
- こまくさ橋は太田切川に架かる全長146メートルの吊り橋。橋の上では山の稜線が大きく見えるのに、足元の水面は細かな光ばかりで、遠近感がほどけていった。
- 駒ヶ根ファームスには地元の農産物や土産が並び、駒ヶ根高原チーズケーキや軽食も選べる。最後に買うものは土産というより、帰宅後へ続く小さな旅だと思えた。