LoqiRoam · 旅日記

海へほどける色あつめ

小沢から岩内神社、旧駅跡の案内所、海辺の公園、美術館、郷土館、高台の展望台へ進み、暮らし・音・芸術・歴史・自然の色を集めた旅。

小沢を出ると、山側の道にはまだ駅前の静けさが残っていました。そこから岩内神社へ向かい、三つの鳥居と参道を見上げると、季節の桜がなくても緑の濃淡が目に入りました。町へ下りてたら丸館を訪ねると、旧駅の場所が観光案内と物産の拠点になっていて、駅前という言葉の続きを見つけた気分です。隣のマリンパークではカリヨンが海風に動き、銀色の形と音が景色を変えました。木田金次郎美術館では外の海が絵の中へ入り、郷土館では鰊場の道具やオルガンから、町の暮らしの色が戻ってきました。最後は円山展望台へ上がり、歩いて拾った屋根、港、道の線を小さく眺めます。出発点の素朴な色が、海と歴史と空の広さまでほどけていく一日でした。

この旅の足跡

  1. 三つの鳥居へ続く参道に桜並木がある岩内神社。今日は花の季節ではないけれど、緑の奥の社殿が涼しげで、祭りの日にはこの坂がどんな色になるのか気になります。
  2. 国道229号と276号の分岐にあるたら丸館は、旧駅の町らしく旅の案内と物産が集まる場所です。駅はなくても、ここには町の入口らしい明るさがありました。
  3. 高さ15メートルのカリヨンが水と風で動き、1時間ごとに音楽を奏でるマリンパーク。海辺の青に銀色の動きが重なり、音まで景色の一部になるのが驚きでした。
  4. 木田金次郎は岩内の自然を生涯描いた画家で、美術館には町の海や大火後の風景につながる作品があります。外の青を見てから入ると、色が急に筆の勢いへ変わりました。
  5. 岩内町郷土館には北海道最古級のオルガンや鰊場の道具、アスパラガス栽培の資料まであります。華やかな展示ではないのに、町の色が道具の木肌から立ち上がる感じがしました。
  6. 円山展望台は標高231メートルの高台で、岩内の町並みと日本海、積丹半島を一望できます。下で拾った屋根や港の色が小さく並び、最後に地図へ戻ったような気持ちです。
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