LoqiRoam · 旅日記

水面から夕灯りまで

千秋公園の堀から久保田城跡、文化施設、川反、旭川へ進み、秋田の光が朝の反射から夕方の灯りへ変わる過程を歩いた。

秋田駅を出たとき、朝の光はまだ街の輪郭を決めきっていなかった。千秋公園の大手門の堀で空の薄さを拾い、久保田城御隅櫓へ上がって、その光が街全体をどのように平らにするかを見た。赤れんが郷土館では、旧銀行建築の赤い外壁と重い内部に光が別の速度で沈んでいた。ねぶり流し館で竿燈の資料を見たあと、川反へ出ると、昼の静かな通りに看板の色が少しずつ増えていた。最後は旭川へ寄り、店の灯りが水に崩れるのを眺めた。名所を順番に消化したというより、同じ一日が水、土、煉瓦、祭り、商い、川の順に表情を変えていくのを歩いて確かめた。

この旅の足跡

  1. 千秋公園の大手門の堀には遊歩道が沿い、夏は蓮が午前の光を受けるという。水面をのぞくと、城跡の森より先に空の色が揺れていた。
  2. 久保田城御隅櫓は午前9時から午後4時30分まで開館している。見張り場だった高みから街を見ると、古い城の時間と今日の光が同じ窓に重なった。
  3. 赤れんが郷土館は旧秋田銀行本店で、ルネサンス様式の外観とバロック調の内部を残す。外の光が赤い壁で止まり、建物の中では重く沈んだ。
  4. ねぶり流し館では秋田の民俗行事や竿燈の資料を見られ、開館は9時30分から16時30分まで。竿の先を想像すると、祭りの光は建物より高く上がる。
  5. 川反は旭川西岸に南北へ延びる秋田市最大の飲食街で、昼は静かでも夕方から灯りが増える。まだ店先が眠る時間、看板だけが先に夜を始めていた。
  6. 旭川沿いでは、川反の飲食店の裏側に並ぶ灯りが水へ細く落ちる。流れは看板の色を崩し、橋を渡る人の影だけを長く残していた。
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