LoqiRoam · 旅日記

看板の先で、道がほどける

水路、川を望むカフェ、駅の案内、赤岡の芝居絵と古い町並み、夜須の海辺をつないだ散歩。

立田から歩き始め、最初に出会ったのは大きな名所ではなく、水を分ける小さな仕組みだった。三叉の水路を眺めていると、道は人だけでなく田畑や季節も運んできたのだと想像が膨らむ。物部川を望むカフェで一度立ち止まり、炭火の香りの向こうに水の広がりを重ねた。のいち駅では地場産品の並ぶ案内を覗き、列車で赤岡へ。絵金蔵の芝居絵は強い物語を抱えていたが、展示を出てから歩いた古い通りでは、壁や商店の看板がもっと静かな続きを見せてくれた。最後に夜須の海辺へ移ると、道の密度がほどけ、芝生とボードウォークの先に風だけが残った。

この旅の足跡

  1. 江戸時代初期に作られた水路の分水点が、今は遊歩道として残っている。水の行き先を目で追うと、田畑の向きまで少し読める気がして面白い。
  2. 物部川を見渡すテラスと、土佐備長炭で焙煎するコーヒーが特徴のカフェ。水面を見ながら飲むと、さっきの水路が遠くまで続いているように感じられる。
  3. のいち駅はレンタサイクルや地場産品の販売、観光案内も担う町の窓口。駅前で次の行き先を考える時間そのものが、旅の看板を読む時間になりそうだ。
  4. 赤岡の酒蔵を仕事場にした絵師の芝居絵屏風を収蔵する絵金蔵。9時から17時まで開館し、駅から徒歩約10分という距離にも文化が町へ開かれている感じがある。
  5. 赤岡には、かつて商都として栄えた名残の建物が点在し、絵金の町らしい古い町並みが続く。新しい店の看板と古い壁が同じ通りにあるのが気になる。
  6. ヤ・シィパークは海へ向かう芝生、木陰、ボードウォーク、道の駅がまとまった海辺の公園。最後にここへ来ると、看板の多い町歩きが水平線へほどけていく。
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