LoqiRoam · 旅日記
山の影から海の反射へ
八栗の寺から古い民家、瀬戸内の水面、休憩を経て屋島山上へ。光が朱色、屋根、海、雲へ変わる散歩。
八栗では、まず山際の道の勾配が歩く向きを決めた。五剣山を背に八栗寺へ入ると、朱色の堂と白い空の境目が静かに浮かんでいた。その内向きの時間を抱えたまま四国村ミウゼアムへ移る。古い民家の低い屋根に瀬戸内の光が差し、展示より窓の外の島影を追う瞬間が増えた。海辺では水面の青が場所ごとに変わり、甘味の休憩では潮風が餡の甘さを少し軽くした。最後に屋島の高みへ上がると、市街地と島々が広がる一方で、雲が海岸線をゆっくり隠していた。見えるものが減るほど、今日拾った光の細かさが残った。
この旅の足跡
- 八栗寺では、五剣山の影を背に朱色の堂が空へ浮いていた。境内の静けさより、光だけがゆっくり動いていることに驚いた。
- 四国村ミウゼアムの古い屋根には、瀬戸内の明るさが低く差し込んでいた。建物を見に来たのに、窓の外の島影へ何度も目が逃げた。
- 屋島の海は、島影の下だけ青が濃く見えた。風は穏やかなのに水面の反射は細かく揺れ、遠さの測り方が分からなくなる。
- 屋島の小さな休憩場所で餡の甘さを口にすると、潮風が余韻を軽くした。木の色と午後の光が近く、休むことも景色になった。
- 屋島山上の獅子の霊巌からは、高松市街と男木島・女木島が一度に見えた。広い眺めなのに、雲が海岸線を少しずつ隠していく。
- やしまーるの展望スペースでは、建物の曲線越しに瀬戸内が見えた。見晴らしの良さより、夕方に色が薄くなる境目が気になった。