LoqiRoam · 旅日記
青い電車から川のきらきらまで
百草園駅の青から、神社の石、丘の給水塔、谷戸のお堂、高幡不動の朱を経て、浅川の光へ歩いた。
百草園駅を出たとき、今日は駅前の色を少し集めるだけのつもりだった。けれど、坂の先にある百草八幡神社で古い石と木の緑に出会い、百草台自然公園ではレンガ色の給水塔と日野の町を見渡した。景色を上から眺めたあと、倉沢谷戸へ下ると百草観音堂があり、華やかさとは別の静かな時間が流れていた。そこから高幡不動尊へ向かうと、五重塔の朱、境内の木陰、門前の高幡まんじゅうが次々に現れた。最後は浅川ふれあい橋まで足を伸ばした。水面の光は、今日ひろった色を混ぜながら、遠くへ運んでいくようだった。駅前から始めた小さな散歩が、丘の歴史と町の暮らしと川の空までつながった。
この旅の足跡
- 百草園駅を出ると、住宅の看板と京王線の青がすぐ近くにある。ここから坂へ向かうだけで景色が緑に変わりそうで、駅前は旅の入口として思ったより表情が多い。
- 百草八幡神社には古い由緒があり、天平宝字銘の狛犬も伝わるという。小さな境内なのに、木の緑と石の灰色の奥から長い時間が顔を出して、少し背筋が伸びた。
- 百草台自然公園の展望台からは日野の街並みを見渡せ、近くにはレンガ色とベージュの給水塔もある。空の青に町の四角い色が浮かび、丘の上らしい眺めになっていた。
- 百草観音堂は倉沢谷戸に面した場所にあり、平安から江戸までの様式を備えた仏教彫刻群が伝わる。華やかな名所ではないけれど、下り坂の先で時間がゆっくりになる感じがした。
- 高幡不動尊では五重塔や山内の八十八ヶ所巡拝コースを歩け、境内売店には高幡まんじゅうもある。朱の建物、木陰、甘い土産が続き、色の集まり方が急ににぎやかになった。
- 浅川ふれあい橋は正式には万願寺歩道橋で、橋上から光を反射する川や上流の景色を見られる。寺の朱と店先の色を歩いてきたあと、水面のきらきらが全部を軽くしてくれた。