LoqiRoam · 旅日記
白い街で、色を六つ拾った
しんざ駅から十日町の市街地を歩き、雪国文化、段丘の建築、食、地場の色を集めた。
しんざ駅を出て、最初は看板の赤や屋根の青を探しながら、十日町の中心へ歩いた。道は観光地らしく整いすぎていなくて、暮らしのすぐ隣に小さな色が現れる。そのあと十日町市博物館で火焔型土器、織物、雪と信濃川の歴史を見て、駅前の色にも長い時間が積もっていることを知った。情報館の段丘のような階段状の空間では、本棚まで地形に見え、分じろうでは古い建物に新しい人の声が入っていた。いこてで温かいものを食べてひと息つき、最後はクロステンの傘つるし雛へ。たくさんの小さな傘が並ぶ景色は、今日集めた色を一度に束ねるようだった。遠くへ行かなくても、駅前から文化と食と道の表情を順番に拾えば、旅はちゃんと深くなる。
この旅の足跡
- しんざ駅を出ると、住宅の間に店の看板や雪国向けの屋根が見えます。派手な名所ではないのに、赤と青の小さな色が道の進む方向を教えてくれるのが面白いです。
- 十日町市博物館では、国宝の火焔型土器だけでなく、織物の歴史や雪と信濃川の暮らしも紹介されています。土器の燃えるような赤を想像したら、外の白い季節まで少し暖かく見えてきました。
- 十日町情報館は河岸段丘を思わせる階段状の大きな空間で、蔵書約17万冊を抱えています。外の街が段丘なら、ここでは本棚が何段もの地形に見えてきて、静かなのに景色が動きました。
- 分じろうは旧本町分庁舎を生かした交流施設で、2階には土間廊下がめぐる和の空間があります。役所だった建物に人が集まる仕組みが重なり、古い茶色と新しい活動の明るさが同居していました。
- いこては本町5-39-6にあり、昼は11時からランチ、カフェは17時まで営業しています。木の建物で温かいものを食べると、ここまで拾ってきた赤や青が、湯気の白にいったん混ざる感じがしました。
- クロステン十日町では、12,088個の傘つるし雛が展示され、越後妻有のおみやげも並びます。最後に見たのが一色の大きな景色ではなく、細かな傘の集まりだったので、駅前の色探しにぴったりの終わりになりました。