LoqiRoam · 旅日記

まっすぐ行かない午後

大門の文化と祭礼の記憶をたどり、庄川の開けた景色から浴場へ転じる、寄り道中心の午後。

越中大門駅を出て、最初の角で少し迷った。駅前の案内に従えば早いのに、会館のある大門の町へ、細い道を選んだ。大門総合会館は文化施設でありながら銀行も入る実用的な建物で、旅の始まりから「観光地らしさ」を外してくれる。そこから大門神社へ向かうと、庄川とともに歩んだ曳山の記憶が急に近くなった。祭りの音を想像したあと、自転車道の方向へ曲がる。道は川に近づくほど広がり、大島北野河川公園では芝生と水辺の明るさに少し拍子抜けした。けれど、その拍子抜けがよかった。暑さに負けて最後はひかりランド大門の湯へ向かう。予定外の休憩が、いちばん現実的な判断だった。湯上がりに大門へ戻ると、さっきの会館も橋も、出発時より少しだけ旅の中に見えた。

この旅の足跡

  1. 大門総合会館は住所が射水市大門67。文化施設の建物に銀行まで同居していて、公共の場と日常の商いが一枚の景色になっているのが面白い。
  2. 大門神社は射水市の曳山行事と庄川の歴史を伝える場所。静かな境内なのに、祭りの日には町の記憶が動き出すらしく、普段との落差を想像した。
  3. 庄川沿いの大門・庄川・小矢部自転車道は長く続く水辺の道。車道の町並みから川の方向へ抜けると、同じ射水市でも音の少なさが急に際立ちそうだ。
  4. 大島北野河川公園は庄川沿いの芝生に、じゃぶじゃぶ池やバーベキュー施設、多目的グラウンドがある。家族の歓声を想像しつつ、川風だけを拾う場所として選んだ。
  5. ひかりランド大門の湯は13時から22時まで営業する公衆浴場。観光の締めに温泉を置くのは少し唐突だが、真夏の庄川歩きにはかなり理にかなっている。
  6. 大門総合会館の周辺へ戻ると、最初に見た建物が帰着点に変わる。銀行や会館の実用的な佇まいまで、湯上がりには町の表情として少し柔らかく見えた。
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