LoqiRoam · 旅日記

近道をやめた午後

伊豆仁田から公園、古墳群、仏像、道の駅、山側のカフェ、天文台へ、視線を広げる寄り道の旅。

伊豆仁田を出て、まず南の公園へ向かった。駅のそばなのに、桜並木と芝生の先で富士山を正面にできる。その開けた視線を持ったまま東へ曲がると、柏谷の丘に横穴群が現れ、道の下に六世紀末から続く時間が埋まっていることに驚いた。さらに仏の里美術館で、外に露出した地層とは違う、守られた静けさに立ち止まる。少し歴史が濃くなりすぎたので、西の道の駅へ戻って川と人の流れを眺め、食べ物の気配を拾った。そこから山側へ気まぐれに進み、たまごのパンとカフェで休憩。最後は月光天文台まで上がり、歩いた平野を高い場所から見返した。最初に選んだ曲がり角は、終わってみれば一日の視点を少しずつ広げる順番だった。

この旅の足跡

  1. 駅から南へ少し歩くと、桜並木と芝生の広場が現れた。展望台から富士山を正面に見られるらしく、近所の公園なのに視線だけ急に遠くなる。
  2. 住宅地の向こうで、丘の斜面に横穴が連なっていた。六世紀末から八世紀頃まで造られたと知ると、何気ない曲がり角が急に長い時間の入口に見えてくる。
  3. 木立の気配を残した建物で、函南町ゆかりの仏像群を落ち着いて見られる。屋外の横穴を見たあとだと、こちらは時間を室内にそっとしまった場所に感じる。
  4. 西へ戻ると、道の駅と川の駅が伊豆の入口らしい賑わいを見せる。観光案内だけでなく、土地の産物や自転車の動線まで集まっていて、旅の途中を眺める休憩所になった。
  5. 山側へ曲がると、たまごを軸にしたパンとカフェの店があり、10時から16時まで営業している。テラス席もあるので、景色を見ながら甘い寄り道を挟むことにした。
  6. 坂を上った先の天文台は9時30分から17時まで開館し、屋上から富士山や周囲の地形を眺められる。路地の選択を繰り返した一日の答えを、最後に空から確かめたい。
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